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CERA水まわりブログ

ミラノサローネ 2010 第七回

2010ミラノサローネ、第七回目はDURAVIT社とHANSGROHE社のご紹介です。

DURAVIT社は洗面器などの衛生陶器、HANSGROHE社は水栓と、扱う商品は異なりますが、
両社でコラボレーションしたシリーズを発売するなど、メーカーを超えたプロジェクトを行っています。

では、DURAVIT社からご紹介します。
フィエラ本会場では、洗面器はDURAVIT社、水栓はHANSGROHE社が担当するコラボレートシリーズ、
プラビダが大きく展示されていました。
昨年発表されたこのシリーズ、器具に角ばったデザインを持たせず、やわらかいデザインにしたところと、
洗面器やバスタブに合わせて、水栓もコーディネートできるところが、このシリーズの特長です。

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【写真左】主要メーカーが集まる一角で展示を行ったDURAVIT社のブース。
【写真右】プラビダシリーズ。ミニマルにもオーガニックになりすぎないデザインは、フェニックスデザインによるもの。

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【写真左】新商品のVeroBlack。主力商品であるVeroを黒く色変え。空間がきりっと引き締まります。
【写真右】スタルクがデザインした陶器製のキッチンシンクのスタルクKシリーズも黒が展示されていました。
      右側の深いシンクと左側の浅いシンク、どちらもまな板をのせてワークトップにできるシンクです。

DURAVIT社はミラノ市内にショールームをオープンさせ、そちらの見学もしてきましたので、
その様子もご紹介します。

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【写真左】ミラノの街並み。高層の建物がなく、空が広く感じます。
【写真右】そのミラノに今年オープンさせたショールーム。DURAVIT社の数多くの商品を見ることができます。

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【写真左】弊社でも取り扱いのセカンドフロアシリーズを、アイランドキッチンならぬ、アイランド洗面のように設置。
      壁でさえぎらないので空間が広く見えます。(DURAVIT社プレス画像)
【写真右】洗面カウンターの裏側には収納が。ミラーも両面ミラーになっています。

変わって、HANSGROHE社の紹介です。
昨年発表されたアクサーウルキオラシリーズが展示されていました。

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【写真左】アクサーウルキオラシリーズ。ベンチのようなテーブルに洗面を置いています。
      洗面というと、どうしてもキャビネットやカウンターのイメージですが、
      このような自由な発想で水まわりを考えても楽しいなと思いました。
【写真右】ディスプレイに鳥かごやグリーンを置き、
      デザイナーのパトリシア・ウルキオラの女性らしいデザインセンスが感じられる空間。

そして今回のもう一つの目玉といえるのが、先ごろリデザインを行った
アクサーチッテリオシリーズです。
今年のサローネでも多くのインテリアプロダクトを発表していたアントニオ・チッテリオですが、
左下のメーカーによるイメージ画像などを見ると、やはり建築家なんだな、と実感させられます。
2003年に登場したこのシリーズは、男性的な骨太なデザインが特長でしたが、
最近のデザイントレンドにあわせて薄く繊細にリデザインされた洗面水栓等が
追加ラインナップされていました。

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【写真左】アクサーチッテリオシリーズのイメージバスルーム。
      室内と屋外、フローリングと黒・白の大理石、直線を多様した部屋に丸いミラーを使うなど、
      対比を考えてつくられた空間になっています。
【写真右】追加ラインナップの洗面水栓。吐水口が高いシングルレバーにするため、ハンドルを横にセット。
      アクサーチッテリオシリーズの特長である、直線のラインとジョイスティックハンドルはそのまま継続されています。

ミラノサローネ 2010 第六回

2010ミラノサローネ、
前回に引き続きメーカーごとのご報告をしたいと思います。
第六回目は、FLAMINIA社とLAUFEN社のブースです。

まずは、イタリアの衛生陶器メーカー、FLAMINIA社からご報告します。
今年、FLAMINIA社が発表していた商品は、
日本のデザインオフィスnendoがデザインを担当した洗面器「ROLL」でした。

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【写真左】1枚の紙をくるりと巻いて円にしたような洗面器「ROLL」。フチが薄く、軽やかさを感じさせます。
      今までかなりの数の洗面器を見てきましたが、洗面器もまだまだ色々な可能性があるなぁと感じた商品のひとつです。
【写真右】まだプロトタイプだそうですが、人工大理石ではなく、
      陶器でできているところがFLAMINIA社の技術力の高さを証明しています。

その他、カッペリーニ社のマネージング・ディレクターであるジュリオ・カッペリーニがデザインした
キャビネットも発表していました。
ジュリオ・カッペリーニFLAMINIA社のアートディレクターも務めていることは、
昨年のISHでのblogでも少しふれましたが、FLAMINIA社はそのインテリアの人脈を生かしてか、
話題性の高いデザイナーを起用することに長けたメーカーでもあります。

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【写真左】そのジュリオ・カッペリーニがデザインした「COMPONO SYSTEM」。
      一見、木製のキャビネットに見えますが、耐水性を考慮して樹脂性の素材を使用。
      陶器製の洗面器はグレー色、マットな仕上がりになっていました。
【写真右】コモ湖とその水辺をイメージしてつくられた洗面器で、その名も「COMO」シリーズ。
      ロドルフォ・ドルドーニによるデザイン。
      一見オーソドックスなデザインに見えますが、洗面器ふちを除々に太くすることで、デザインに変化をつけています。

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【写真上】第三回目のブログでもご紹介したアレッサンドロ・メンディーニが柄をつけた洗面器「MONOWASH」。
      元の商品はジュリオ・カッペリーニがデザインした商品です。
      洗面器の手前にある「ROCCHETTO」というスツール、FLAMINIA社を象徴する素材、陶器でできています。
【写真下】タオルバー「FOLD」。
      タオルの掛け方もユニークですが、タオルバーの角のかたちも変わっています。
      パイプを手で折り曲げたときのようなデザインにしたとのこと。

続いては、スイスの衛生陶器メーカーのLAUFEN社。
ルドヴィカ&ロベルト・パロンバのデザインや、
ステファノ・ジョバンノーニがデザインした商品を取扱しているメーカーで、
今年のサローネでは新商品の展示はなかったものの、クラシカルな要素を持たせた空間から、
グラフィカルで目を引く空間まで、幅広い展示を展開していました。

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【写真左】ルドヴィカ&ロベルト・パロンバがデザインした「LB3」のクラシカルライン。
      右側のガラスを窓のように仕立て、照明を使用して日光を感じさせる展示になっています。
【写真右】同じく「LB3」のモダンライン。
      同じシリーズですが、ディテールを変えることでモダンな印象に変えています。
      カウンターの長さが異なる洗面器を横並びにセットするのも新鮮でした

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【写真左】既存の陶器の洗面器シリーズを今年らしい淡いグレーで演出。
      木のキャビネットと合わせてやわらかい雰囲気に。
      展示品は試作品で、市場の声を聞いた上で商品化を検討するとのこと。
【写真右】フェニックスデザインの「MINO」。若い女性をターゲットにしたそうで、
      洋服やバッグを思わせる柄をシャワーカーテンやキャビネットにつけています。
      写真のバスタブは、狭いバスルームでもバスタブに浸かれるよう日本の浴槽をイメージし、
      深めにつくったとのこと。

※毎週火・木曜日更新予定です。

ミラノサローネ 2010 第五回

第5回目からはメーカーごとにご報告していきたいと思います。

水まわり、インテリアメーカーを数回に分けてご紹介しますが、
今回は本会場(フィエラ)、市街展示会場(フォーリ)ともに印象に残る展示をしていた
ZUCCHETTI社とKOS社をご報告します。

ZUCCHETTI社はイタリア有数の水栓金具メーカー、
KOS社はZUCCHETTI社のグループ会社で、樹脂製のバスタブや洗面器を製造する会社です。
製品のデザインは勿論、トレンドを押さえた空間の見せ方が美しく、
会場には多くの人が集まっていました。

下記の写真からは、フィエラ会場での展示になります。
いくつかに区切られたブースは、主力商品のシリーズコンセプトに則した空間になっていました。

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【写真左】昨年のISHで発表された「FARAWAY」に「BELLAGIO」をセット。
      キャビネットを床から浮かせたフローティングスタイルは軽やかさを感じさせます。
【写真右】同じく「FARAWAY」シリーズよりプールのようなバスタブ。幅はなんと4558mmもあります。

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【写真左】閉ざされた空間ながらも、効果的に照明が使われていました。
      木の素材感、ホワイト、ベージュ、今年のトレンドを押さえた展示です。
【写真右】魚が描かれたタイルのブースは、まるで水族館にいるような楽しい気分に。
      タイルはイタリアのSANT'AGOSTINO社のもの。

次は、トルトナ地区で行っていたフォーリサローネでの展示のご紹介です。
広い空間を使って、これから発売予定商品と、
ロングセラーモデルの「PAN」「ISY」シリーズを使った新提案を行っていました。

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【写真左】会場外観。
【写真右】こちらの会場は、洗面・バスタブ類はZUCCHETTI社とKOS社、タイルは前出のSANT'AGOSTINO社、
      elmar社のキッチン、暖炉を主に取り扱うINTENTIONS社、木製のエクステリアが得意のEXTETA社、
      照明はFLOS社と6社が集まり、様々なシチュエーションの空間をつくっています。
      空間のコーディネートをしたのはルドヴィカ&ロベルト・パロンバ

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【写真左】KOS社の新商品バスタブ「MORPHING」。
      やや丸めのデザインと質感で、猫脚タイプながらもクラシカルになりすぎないラインをキープしています。
      素材はクリスタルプラントという人工大理石。マットな質感となめらかな肌さわりが特長ですが、
      ふんわりとした陰影を作り上げることにも長けた素材で、質感、雰囲気の2点を楽しめます。
【写真右】アクセントカラーのトレンドである、彩度を落とした赤を使用した水栓「PAN」を使用した洗面器。

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【写真左】自然光が差し込む明るいスペースで、ひときわ明るい印象の展示。
      「MORPHING」は側面を白にした商品もラインナップされていました。
【写真右】弊社でも取り扱いの「SOFT」のホワイトバージョン。

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【写真左】洗面器から水栓までホワイトでまとめた展示。壁と床に使用したベージュと照明のグレーがニュアンスを出し、
      都会の生活に馴染むすっきりとした雰囲気を感じさせます。
【写真右】インテリアでもほんの少しだけポイントにブラックを使用する例が見られましたが、
      こちらの展示でも白い空間にブラックのシャワーをセット。

以上、ZUCCHETTI社、KOS社のご報告でした。

ご覧の通り、素材や色で感じさせるナチュラル・素朴感がログハウスのようなこてこてしたものではなく、
都会の生活を連想させるすっきりした空間に仕上がっているのがお分かり頂けると思います。

次回は同じくイタリアのフラミニア社、スイスのラウフェン社をご紹介します。

※毎週火・木曜日更新予定です。

ミラノサローネ 2010 第四回

今回は、今年のサローネを視察していて、
気になった色、多く目にした色についてご報告したいと思います。

今年多く目にした色はズバリ「ホワイト」です。

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今年のサローネで印象的な展示を行っていたZUCCHETTI社。
【写真左】洗面器と水栓の水まわり器具を白で揃えた展示。
      クロムめっきが一般的な水栓を白にするだけで、とてもクールで洗練された印象になりますが、
      それをゴリゴリした壁面の質感と対比させるところが今年風な感じがします。
【写真右】空間も器具も白でまとめた新しい提案のバスルーム。
      天井についている突起はFLOS社の照明器具。結露した滴がポタポタと垂れる様子をモチーフに。

そのホワイトの空間に一緒に使われている色が「ベージュ」「グレー」です。
のっぺりとした色ではなく、ややにごりがありニュアンスを持っているのが特長で、
これらの色合いが、第二回目のblogでご報告した「自然回帰、素朴感 + "すっきり感"」にも
関係してきています。

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【写真左】ZANOTTA社の清潔感を感じさせる展示。
      白い空間に所どころベージュを配置することで、冷たくなりすぎないよう印象を和らげます。
      部屋に射しこむ自然光のようなスポット照明が印象的です。
【写真右】毎年トレンドカラーを使用した展示を行うKOSE社。これらの色がまさに今年のサローネではよく見られました。

上の写真のような空間にさし色として使われるアクセントカラーでは、
下の写真のようなくすんだ原色が目立ちました。
アクセントカラーを足すことで、単調になりがちな空間にリズムが生まれ、
楽しい展示になっていました。

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【写真左】FALPER社では、バスタブと洗面器側面に今年らしいアクセントカラーを使用。
【写真右】今年目立ったアクセントカラー、彩度を落とした原色グリーンとブルー。MORTENI&C社の展示より。

次回からは、今年印象的な展示を行っていたメーカーをご紹介したいと思います!

※毎週火・木曜日更新予定です。

ミラノサローネ 2010 第三回

ミラノサローネのご報告、第三回目です。
今回は「タイムレス」についてご紹介したいと思います。

長引く不況の影響から、今年はインテリア、水まわりに限らず、
派手なイメージ先行型の商品はほとんど見られませんでした。
しかし、それぞれアプローチは異なりますが、
どのメーカーも時代に左右されない普遍的な価値観を訴求しようとしていたように思います。

その中でまず目を引いたのは、
目に馴染みやすい、ちょっとだけレトロな要素を取り入れたようなデザインです。
最新のデザインでありながら、すでに「定番品」のような完成された佇まいがあります。

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【写真左】THONET社では新作のチェアと昨年発表のテーブルをなんと天井につけて展示!
      じっくり見すぎて首が痛くなりました。
      丸みを帯びたデザインにどことなく懐かしさとあたたかみを、ひねりを入れたアームなどには新鮮さも感じます。
      木が経年変化していく様子も長く楽しめそうなチェア・テーブル共に、深澤直人氏のデザイン。
【写真右】海外ではよく見かける壁付洗面と3ホール水栓ですが、丸っこいデザインでまとめ"懐か新しい"感じです。

また、「色変え」も今年多く見られた手法の一つ。
グレーやくすんだ原色での色変えやパターン模様による表現を行い、
ちょっとレトロな雰囲気を出していたメーカーも多く見られました。

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【写真左】水栓メーカーZUCCHETTI社では、今年らしいくすんだ原色に色変えした水栓をずらっと展示。
【写真右】FLAMINIA社では、洗面器「MONO WASH」にアレッサンドロ・メンディーニによる柄をつけてリデザイン。

その他、ブランドの歴史を再訴求した「色褪せない魅力」と、
定番商品をリデザインした「新提案」を行うメーカーも多かったようです。
どちらも自社が持つ歴史や定番商品という財産が、
現代にも通用する「タイムレス」なものであるということをアピールしているように感じます。

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【写真左】リサイクル可能な素材、ダンボールの上に歴代の家具を展示していたCASSINA社。
【写真右「LC3」の色を変えた名作の新提案。ポップなカラーが新鮮。こちらもCASSINA社。

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【写真左】RAPSEL社では、歴代の商品をずらっと展示。デザイン性の高い製品を扱ってきたことをアピールしています。
      手前の金属製洗面器はスタルク、左から3番目のガラス洗面器は倉俣史朗氏のデザイン。
【写真右】HANSGROHE社では「AXOR CITTERIO」をリデザイン。
      2003年の発売当時より細くなったカートリッジを使用し、より現代に合わせたデザインに。 → 2003年のモデル

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【写真左】Agape社ではイタリアデザインの巨匠、アンジェロ・マンジャロッティ氏を起用し、家具のコレクション"agapecasa"を
      新たに立ち上げました。今年は巨匠達の健在ぶりが目立った年でもありました。

次回は色についてご報告したいと思います。
お楽しみに!

※毎週火・木曜日更新予定です。