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「25アワーズ・ホテル・フランクフルト・テイラード・バイ・リーバイス」はデザインバジェットホテルとファッションブランドがコラボレーションして大成功しているユニークな例である。「25アワーズ」(1日24時間では足りないから25時間に)は若者向けのトレンディでリーズナブルなホテルをハンブルクとフランクフルトで成功させているが、その最新プロジェクトがホテルの名前に「リーバイスに仕立てられた」とあるように、世界のジーンズ文化の原点たるリーバイスと肩を組んだもの。
フランクフルトの中央駅界隈というとかなり怖くていかがわしい歓楽街を避けて通っていたが、最近はクリエイティブなシーンが生まれつつある。ホテルは中央駅から歩いてもせいぜい2,3分のニッダ通り。リーバイスがホテルと同じ建築コンプレクスに新しいオフィスを構えるという偶然がアイデアを生んだ。「25アワーズ」ホテルグループのコンセプトもジーンズのイメージにぴったりだ。
建物の外観はジーンズが山ほど詰まった巨大な段ボール箱に見える。ルーフテラスから眺めるフランクフルトのスカイラインも最高だ。スタッフはもちろんのことリーバイス・ファッションに身を包む。マネージャーのヘニング・ヴァイス氏はロンドンの「サヴォイ」でレセプションチーフを勤めた経験も持つそうだ。ジーンズとロックミュージックは切っても切れない縁にある。そこで地下室にはリハーサルルームも完備している。ギブソンとの提携が実現した。ゲストもギブソンのギターをサービスで弾けるのだ。オーディションに合格すると地元の若いバンドが練習に無料で使える。
ストレートなカール・ドゥードラーの建築デザインに対して、インテリアはフランクフルトの芸術家コンビ、デルフィーネ・ブーロ&ミヒャエル・ドレーアーがファンタジーあふれるリーバイス・ジーンズパラダイスをクリエートした。ブランドの歴史や社会的影響、ジーンズのマテリアル、染め色、フォルムを研究してデザインに挑んだ。ダイレクトにジーンズをインテリアの素材として使うのではなく、ジーンズ独特のブルートーンが様々に再現される。またデニム素材の質感が部屋の壁紙を始め様々なインテリアにデザインされている。壁は漂白剤でジーンズのように“ユーズド”感を出していたりする。
カジュアルな「レッド・タブ」(リーバイスのブランド名がついた赤い布)レストランには赤銅を張ったテーブルでゲストがこの比較的ソフトな金属面に好きに刻みを入れてサインを落書きできる趣向になっている。外人部隊のブリキの食器が使われるのもユニークだ。レストランはケータリング会社「ニュッケ&コッキ」の担当で新鮮なエコ食材の北欧田舎風スナックがジーンズ文化にマッチする。
ルームナンバープレートは客室のドアの脇にありジーンズのポケットのよう。ゲストへのメッセージをポケットに差し込むこともできる。客室(全76室)は6階の各フロア毎に各年代の若者文化を経験できるスタイル。各々にジーンズのウォッシュ具合の違いが壁の色調に反映する。60年代なら60年代の美学、時代精神がデザインから伝わる。客室のサイズはSからXLまで。バスルームも全室もちろんのことブルーが基調、リーバイスのレッドタブにこだわって赤みがかった石の洗面台になった。なおこのホテルはちょっと他のバジェットホテルよりグレードアップなので料金もちょっと上をいって宿泊は100ユーロからで25歳以下の若いゲストは25%の割引となる。
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