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ハンブルクの「ズーパーブーデ」はホテルとユースホステルの混合体のようなニュータイプの施設だ。ホテルは名前からしてとてもユーモラス。「ズーパー」は"スーパー"と同じで"超カッコイイ"とか"メチャすごい"とかの意味、「ブーデ」は"下宿部屋"とか"しがないアパート"のこと。ウィットに富んだ楽しいデザインに北ドイツの曇り空なんかも吹き飛ばしてしまいそう。オーナーのカイ・ホルマンは他にも「ガストヴェルク」「25アワーズ」「ザ・ジョージ」といったデザインホテルを次々とハンブルクで成功させて、実験心旺盛でイノベイティブなホテル経営者と定評ある。自社のホテルの若い研修生達を全国のホステル視察に派遣しワークショップを行って理想のホステル像を構想していった。若い子もお年寄りも家族連れでも学校のクラスでもビジネスマンでもスポーツクラブでも宿に金は使いたくないという人々のための民宿的な施設を狙った。その辺の安宿の雰囲気、でもオーセンティックなデザインで自然と笑みがこぼれる場所をアルミン・フィッシャー(3メタ・デザイン事務所)がクリエートした。
2008年4月にオープニングパーティーの時は、なんと古いジーンズをホテルに贈呈することが招待の条件だった。一体なんのために?と思うがこうして集まったジーンズがソファのカバーに変身しているのである。アイデアいっぱいのリサイクルデザイン。ロビーのファニチャーは港や船を連想させる太いロープを巻いたデザインで、セルフサービス食堂「キッチンクラブ」には「アストラ」ビールのプラスチック製ケースにクッションをつけたスツールがずらりと並ぶ。このビールなしにはハンブルクは考えられないというくらいハンブルクを象徴するビールが「アストラ」だ。市販のねずみ取りが雑誌や新聞の壁のホールダーとして機能する。このパブリックエリアは2008年度のヨーロピアン・デザインホテル・アワードのカフェバー、ラウンジ部門賞を獲得する。今年は世界最大のベルリン国際観光見本市でホテルビジネス賞も授与された。ホテルには小さなシネマやスポーツルームまである。地元のカルチャーシーンとのコラボレーションでコンサートやパーティー、ポエトリースラムのイベント開催もビジネスに一役かっている。
ロルフ・ハイデが1967年にデザインしたスタッキングできるベットで寝泊まりして、料金はダブルが59ユーロから89ユーロまで。4人から6人収容の大部屋は16ユーロから。客室稼働率は80%だ。料金を安くするために部屋には収納家具の代わりに配水管が詰まったときに使うラバーカップがコートハンガーにリデザインされて壁にオブジェのように下がっていたりする。客室は各階ごとにテーマカラーが変わりブラウン、グレー、ピンク、グリーン、ブルー、レッドの色に各々インテリアが統一される。バスルームの洗面器やサニタリーは最高級のクオリティーが必須だと節約は眼中になかったそうである。コンスタンティン・グルチッチの安くて超便利なランプ「メイデイ」も大活躍だ。ナイトテーブルもよく見ると木のトップの下は洗濯機のドラムである。
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