ミラノサローネ視察レポート(第3回)

ミラノサローネ視察レポート第3回目はインテリア編。
本会場のインテリアブースやミラノ市内の展示「フォーリ・サローネ」の中から、
インテリアの様子をレポートします。

今年の私のお気に入りだったブースは「Vitra.」です。
「Vitra.」ブース定番のポリプロピレンを使った壁の中は、
テーマ毎にブースが仕切られており、見ていてとても楽しめました。
他のブースより多くの人で賑わっていたように思います。

「Vitra.」を代表する名作を(中にはかなり以前からあるシリーズも)
今年らしい小物を使って新鮮に展示されていました。
デザイナーの作品は単品展示でも存在感がありますが、
空間展示の中に置かれると、さらに存在感が増すような気がします。

続いて、「driade」ブース。
すっかり「driade」の顔となった、ファビオ・ノヴェンブレの「nemo」がお出迎え。

「driade」らしい個性的なチェアが並びます。
左の写真、どう座っていいのかわからないチェアも、ファビオ・ノヴェンブレが手がけた新作「56h」。

そんな個性的な作品の中でも一際目を引いたのは、
セラトレーディング一押しのルドヴィカ&ロベルトパロンバがデザインした
アウトドアシリーズ「Sunraise」です。
原色使いの多い「driade」の中、ホワイト一色で線の細いシンプルなデザインは、
アウトドアで使うのがもったいないくらいの美しさでした。

続いて、印象に残っているのが「MOROSO」ブース。
まず、展示ブースの構成に驚かされました。
今年は角材やスチールなどの建築資材によって会場が構成されていました。
数年前から建築資材をそのままの仕上げで使う手法が多く見られますが、
今年も引き続きブームとなっているのが「MOROSO」の展示から感じられました。

展示ブースを仕切る壁にも、合板や断熱材が使われています。
建築資材そのままでも「MOROSO」の手にかかると素敵に見えてしまうのはなぜ?

パトリシア・ウルキオラがデザインした「BIGNITT」は2011年にプロトタイプで発表されましたが
今年「アウトドア用」と「インドア用」が製品化されていました。
アウトドアとインドア、同デザインで素材だけを変える手法・・・「一石二鳥」でしょうか。

「MOROSO」ブースでは日本人デザイナーの作品も目立っていました。
皆様ご存知の吉岡徳仁氏とnendoの佐藤オオキ氏です。
吉岡徳仁氏デザインの「moon」は不思議なテクスチャーが印象的です。

nendoの作品は日本らしいネーミングがついたもの。その名も「Zabuton」と「byobu」。
どこか懐かしい印象を受ける作品でした。

nendoの話が出たところで・・・
そうです、今年のミラノサローネの「顔」は・・・
まさしくnendoの佐藤オオキ氏です!
市内のフォーリ・サローネでも、あらゆる場所で「nendo」の文字を見かけました。

ビスコンティ宮殿で開催されていた個展「trial & error」。
イタリアの歴史を感じさせる宮殿の中で、「nendo」から生み出された新しい感覚の作品達が
息を潜めて整然と並んでいる様は圧巻・・・の一言でした。

今年のミラノサローネ「nendo」の個展の中で、
私の一番のお気に入りはSuperstudio展示された「Still & Sparkling」。
ホテルのシャンデリアなどを手がけるチェコのガラスメーカー「Lasvit」社との
コラボレーションです。

ガラスという素材ならではの自由な作品には、「nendo」らしいイラストがついています。
私はこの「nendo」が作品に添えるイラストがとても好きです。

まだまだご紹介したい画像がたくさんありますが、インテリア編のご紹介はここまで。

次回は「ユーロクチーナ」キッチン編のご紹介です。
お楽しみに!

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