高層階に位置したロビーからは都心を一望できる。 竹林をイメージしたガラスの壁面。
「サイレントクオリティ〜大人のためのプライベート空間〜」
三井ガーデンホテル銀座のインテリアデザインは、ビル全体の設計を手がけた松田平田設計と、ミラノを拠点に活躍するピエロ・リッソーニ率いるリッソーニ・アソシアティとの共同設計で行われた。
16階にあるメインロビーへは、1階のホテルエントランスから、シャトルエレベーターにより、直接アプローチする事ができる。
宿泊客が、自宅のリビングのようにくつろげる「自分の居場所」を見つけられるように、美しいナイトビューに面したロビーやレストランには、幾つものデザインスタイルから成るシーティングエリアがレイアウトされた。
デザイナーの独りよがりな価値観を嫌い、その土地に息づく文化を大切にするピエロの哲学に基づき、ホテルデザインの中に日本的な明かり、色、素材が存分に取り入れられた。 ロビー全体を流れるブロンズガラスと透明ガラスのオブジェもそのひとつで、重なり合うガラスのハーモニーは、日本の風土を代表する竹林をイメージしており、清涼感や気品、木漏れ日のきらめきを表現したものである。
またゲストルームは、シングルルームからスイートルームまで、すべてのタイプにおいて、明るい窓辺のしつらえや、開口のあるバスルームなど、限られたスペースを有効に利用し、必要なものだけをコンパクトにまとめた家具により、豊かなホテルライフを提案した。
ピエロ・リッソーニが説く「サイレント・クオリティー」を体現できるホテルとなった。
ロビー・パブリック
ナチュラルテイストの家具やアートを各所に配置。 日本的な明かり、色、素材で品質とやすらぎを演出。
抑えた照明と透明感のある洗面が落ち着きを演出。 16階のメインロビーに隣接したパブリックスペースのトイレ
エグゼクティブルーム
やわらかな日差しが差し込む室内は素材感を感じさせる家具で統一。
トレンドカラーである彩度を下げたイエローグリーンの家具を配置。 ダークトーンの建具とイサムノグチの照明で「和」を演出。 曇りのない明るいバスルームには最新式のシャワーを完備。
ミラーに取り付けられた水栓金具が反射する光とのハーモニーを演出する。 明るく開放感のある空間がくつろぎを演出。
スタンダードルーム
コンパクトながら心地よさを追求した空間レイアウト。
壁付の洗面器を使用して省スペースを実現。 バスタブに浸かりながら都内の眺望を堪能できる。