日本の伝統色でまとめられたガーデンスイートのダイニングとリビング。熱・紫外線をカットする「フルハイトウインドウ」を通し、全面に景色が広がる。 墨絵のような絨毯や石の一輪挿しなど、和の雰囲気の廊下。専用カードキーにより、「エグゼクティブハウス 禅」以外の宿泊客はアクセスできない。
自然との一体感が生み出す「禅」の心地よさ
「エグゼクティブハウス 禅」は、外国人ビジネスエグゼクティブやレジャー目的の富裕層をターゲットに、ホテルニューオータニ本館11・12階をリニューアルして生まれた全87室のいわゆる「ホテル・イン・ホテル」である。
日本人が考える本物のラグジュアリー=”禅”をコンセプトに、室内のデザインは、日本人にとって馴染みの深い炭、麻、和紙、竹などの自然素材や、伝統色を使用。インテリアには日本各地からデザインに合わせて選び抜かれた陶器、江戸切子、墨アートなどが随所に配置されている。
また、環境にも配慮した全面ガラス「フルハイトウインドウ」の向こうには日本庭園、東宮御所の緑や花々を見渡すことができ、モダンにコーディネートされたその客室は、外国人にはスタイリッシュで落ち着きのある和の印象を与え、日本人には「侘び・寂び」が感じられる本物の贅沢な空間となっている。
自然に身を委ねることによって得られる開放感や安心感 —— 人と自然が一体化して初めて感じる境地、”禅”の心地よさを五感で感じられる場所である。
■「ホテルニューオータニ エグゼクティブハウス 禅」は、2回に分けてのご紹介です。第1回の今回は、「ガーデンスイート」と「ジュニアスイート」です。
第2回「ガーデンスイート夢窓庵」、「エグゼクティブハウス 禅」宿泊者専用ラウンジは、こちら
Garden Suite
リビング。落ち着いた雰囲気の中に照明などの小物が加わり、高級感・贅沢さを感じさせる。ライティングデスクも設置されている。 ベッドルームにはパウダースペースも設置されている。
エントランスの近くにあるトイレ。バスルームとは別にゲスト用として配置され、同じトイレを使用しないよう配慮されている。 トイレ内の手洗器には、ガラス製のボウルを採用。空間の雰囲気に調和している。
水まわり。浴室はやはり全面ガラスで、開放感のある明るい空間となっている。 洗面。黒いカウンターに、フィリップ・スタルクの白い洗面器が引き立つ。
浴室部分には、バスタブ・埋込シャワーのほか、日本の旅館のように座って体を洗える洗い場も設置されているのが特徴。 外を見ながら入浴できるビューバス。
トイレ。後ろの墨アートのところからバスタブ側の光が取り込まれる。 トイレ内の手洗器。鏡のタワーパネルのようになっている。
Junior Suite
少し若めの宿泊客をターゲットとするジュニアスイートのエントランス。透明とくもりのガラスを組み合わせた特徴のある右手の扉は、リビングに通じる。 淡いグレーやベージュを使い、ガーデンスイートと比べ若々しい都会的な印象でまとめられている。
シックな雰囲気のベッドルーム。ベッドは同時に重厚感も感じさせる。 白と黒のはっきりとしたコントラストの水まわり。ガラスのシャワーブースが空間の広がりを妨げない。
フリースタンディング型の浴槽。全面ガラスの浴室は斬新さを感じさせる。 最高級の素材を使用したアメニティが並べられた棚。洗面カウンター横に配置されている。 トイレ。便器の後ろには、墨アートが掲げられている。