デザイナーのためのヨーロッパホテルガイド 〜水まわり編〜 Vol.76

ナンバー11 (ベルギー・ブルージュ)

2011.01.05

Number 11

Add: Peerdenstraat 11 - 8000 Brugge, Belgium
Tel: +32(0)50/330675
Fax: +32(0)50/330690
URL: http://www.number11.be/

もう一ヶ所、映画『イン・ブルージュ』のロケに使われた宿がこのエクスクルーシブ・ゲストルームズ「ナンバー11」。グレーに塗った煉瓦の壁にホワイトの窓枠と雨戸、黒地に白文字のシンプルなサインが赤い屋根瓦に映える。街の中心にあって車は御法度の静かな通り(Peerdenstraat)の11番地というアドレスから「ナンバー11」と名前が付けられた。「バニラの部屋」「ホワイトグレーの部屋」「チョコレートの部屋」という、たった3室だけの魅力的なB&B。17世紀の建築とコンテンポラリーアートが出会う、暖かいおもてなしの空気に満たされる。 http://www.number11.be
扉を開けると玄関ホールは全く予想外のデザインで、グレーとクリーム色の縞々の独特なセンスにちょっと驚いた。扉を閉めると観光客の波をすっかり忘れてしまう。
暖炉のあるサロンは、滞在中は我が家のリビングに帰ってくる感じ。
嘗ては古い荒れ果てた建物だったのを、ブルージュ生まれのアニーと、チェコのプラハ生まれの画家パヴェル夫妻が心を込めてリニューアルした。サロンとダイニングは画家のシュールレアルな絵画のギャラリーでもある。パヴェルは「哀しくも美しいブルージュが芸術のインスピレーション」と言う。
 



サロンの脇の木の階段を上ってゲストルームへ。
ハッセルトのB&Bでも朝食が忘れられなかったが、ここもテーブルセッティングからとてもパーソナル。コンスタンティン・グルチッチのコーヒーセットとミルクポットを発見し大喜びした。グッドモーニング!とテーブルに着くと好みの卵料理を聞かれ、隣のキッチンで手際良く作ってくれる音も聞こえてくる。
表通りからはその存在が想像もつかないが、サロンから続く手入れの行き届いた庭も自由に使える。井戸の水音も心地よい。
冷蔵庫に用意されていたビールはピンクの象のマークがとても可愛いくて、グラスやコースターを頂きたくなるくらいだった。キッチンではコーヒーやお茶を湧かしたりもできる。
スクランブルエッグは卵の殻に入って、とても可愛いスプーンが添えられて出てきた。
キッチンにきれいに揃うホワイトの食器達。
泊まったのは「バニラ」という2階のお部屋。アイスクリーム、ケーキやクッキーのバニラの甘い香りが漂ってきそうな色使いのインテリア。
ピローケースにも「ナンバー11」のマークを刺繍。
現在のB&Bのオーナーが、1886年創業で王室御用達のベルギーを代表するクッキーブランド「ジュールス・デストルーパー」の社長夫人ということで、「ジュールス・デストルーパー」のクッキーがナイトテーブルに置かれる。
リビングからバスルーム方向を見る。




バスルームのドア。
アールデコ調のバスルーム。窓も大きくそれは広々として、トイレやシャワーのコーナーにもドアを使わずオープンな造り。木の床に置かれたフリースタンディングのバスタブは、バスルームで入浴しているのではなく、リビングルームでリラックスしている感じだ。
水栓もアールデコ調のデザイン。
 

シャワーは一枚一枚色合いも違うナチュラルな石のタイル張りで、洗面台同様に水栓のレバーが白い陶器製。
部屋のテーブルのお花だけでなく、洗面台のお花のアレンジも素敵。ホワイトとマロンクリームの2色のタオルが用意される。
 
木製の便器の蓋が木の床にぴったり。
バスルームの窓からの眺め。
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