.8 houseができるまで Vol.05

~大きなテーブル~

大きなテーブルは、ずっと憧れでした。ベニスの路地で、お祭りの時に長い長いテーブルで食事をするような風景。とにかく、長いテーブルとは、魅力的であり、可能性に満ち溢れています。学生の時は海が好きで、海岸から海上まで続く桟橋が階段や床であったり、テーブルやベンチのような家具になったり、、、そんなことを思い描いていました。

今回はそこまでの長さはありませんが、それでも4.5mの大テーブルです。食事をしたり、仕事をしたり、お絵かきしたり。家の中心となるものができました。そして、ベニスのお祭りのように、人が集まれば20人でテーブルを囲めます。

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テーブルの素材は、温かみのある杉の無垢材にしました。工事の足場で通常利用している厚みが35mmあるものです。そこにはめ込むキッチンのシンクは、白い陶器のものにして、ラフな足場板のテクスチャーと相反し、お互いの素材感を引き立てています。

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椅子は既に持っているものに3脚ほど追加しました。全ての椅子は違う種類なのですが、木の色味が似ていたり、カタチのデザインがおそろいだったりしています。大学の恩師である建築家古谷誠章氏は集落の研究をしていて、集落を“不揃いなお揃い”と述べています。元来集落は地元の土や岩から出来ていて、一つ一つの住宅は不揃いでありつつ、素材や構造方法がお揃いであり、それによって美しく風景になじんでいると。椅子選びにおいては大げさでありますが(笑)、一つ一つの椅子は“不揃いなお揃い”であります。

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テーブルの天板、キッチン上の吊り棚、窓際のベンチ、部屋でくつろげるブランコも同じ杉の足場板で作られていることで、家全体が木の温かみのある“不揃いなおそろい”です。

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