一日の疲れを癒すバスタイム。しかし、いざ新築やリフォームで「浴槽(バスタブ)」を選ぶとなると、種類が多すぎてどれを選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
浴槽は一度設置すると簡単に買い替えられないため、サイズや素材選びで失敗したくないものです。このページでは、浴槽の「種類(設置スタイル)」「素材」といった基本的な選び方から、浴室を海外ホテルのようなラグジュアリーな空間に変えるデザインのポイントまで、世界の美しい水まわりをお届けしてきたセラトレーディングの視点でわかりやすく解説します。
1. 浴槽(バスタブ)の設置スタイルは大きく3種類
浴槽の選び方において、最初に決めるべきなのが「設置スタイル(浴槽を浴室にどう配置するか)」です。設置方法によって浴室全体のインテリアの雰囲気はもちろん、工事方法や出入りのしやすさも大きく変わります。代表的な3つのスタイルをご紹介します。
1-1. 据置式(フリースタンディング / 置き型)
据置式は、壁や床に浴槽を埋め込まず、単体で独立させて設置するスタイルです。海外の邸宅やラグジュアリーホテルのようなバスルームを日本でも実現したい方に、今もっとも選ばれています。
〇メリット:360度どこから見ても美しいデザイン性の高さが最大の魅力です。浴槽そのものがインテリアの主役となり、圧倒的な開放感とおしゃれな空間を演出できます。
〇デメリット:浴槽の周りに水が回りやすいため、湿気対策や排水計画を事前にしっかり設計しておく必要があります。また、浴槽の縁が高くなりやすいため、またぎやすさ(安全な出入り)への配慮が必要です。
据置式(フリースタンディング / 置き型) 品番:CEY21717U
据置式(フリースタンディング / 置き型) 品番:CEY21717U
1-2. 埋込式(インセット)
埋込式は、浴室の床面や一段高くしたステップ(段差)に、浴槽の大部分をすっぽりと埋め込むスタイルです。
〇メリット:浴槽の立ち上がりが視界を遮らないため、浴室全体が広くすっきりとした印象になります。また、浴槽の縁が床面とほぼ同じ高さになるため、足腰に負担をかけずにスムーズに出入りができるユニバーサルデザインとしての強みもあります。
〇デメリット:浴槽の底面が床より低い位置にくるため、万が一お湯の中で滑ってしまった際に踏ん張りにくいという側面があります。また、万が一のメンテナンスや交換時の工事がやや大がかりになります。
1-3. 半埋込式
半埋込式は、浴槽の高さの半分(およそ30~40cm程度)を床に埋め込み、残りの半分を床上に立ち上げるスタイルです。日本のシステムバス(ユニットバス)で最も広く採用されています。
〇メリット:埋込式の「広々とした視覚効果」と、据置式の「存在感」のちょうど中間に位置し、非常にバランスが良いのが特徴です。浴槽の縁に適度な高さがあるため、腰を掛けてから安全に浴槽内へ足を入れることができ、お子様からご高齢の方まで使いやすい設計にできます。
〇デメリット:スタンダードな設置方法であるため、良くも悪くも「ありきたりなデザイン」になりがちです。個性的でおしゃれなバス空間を目指す場合は、浴槽の素材感や周囲のタイル選びで個性を出す工夫が必要になります。
2. 浴槽(バスタブ)の印象と耐久性を決める「素材」の種類と特徴
浴槽の素材は、肌触りといった入り心地だけでなく、日々のお手入れのしやすさや耐久性、そして浴室全体の高級感を大きく左右します。ここでは代表的な4つの素材について、それぞれの特徴を詳しく解説します。
2-1. 人工大理石(アクリル系・ポリエステル系)浴槽
人工大理石は、天然の大理石のような上質な風合いが魅力で、浴槽の素材として人気があります「アクリル系」と「ポリエステル系」の2種類に分かれます。
〇メリット:ポリエステル系の人工大理石はマットな質感、アクリル系の人工大理石は光沢のある質感を楽しむことができます。透明感があり、見た目の高級感が抜群です。表面が硬く滑らかなため、汚れや水あかがつきにくく、日々のお手入れが非常にラクです。耐久性や耐熱性にも優れています。
〇デメリット:価格帯が高めになります。また、クレンザーなどの研磨剤入りの洗剤を使うと表面に傷がつくことがあるため注意が必要です。
2-2. ホーロー浴槽
金属のベースにガラス質のうわぐすりを焼き付けたホーローは、海外の高級ホテルなどでも広く愛用されている伝統的な素材です。
〇メリット:ガラス質特有のずっしりとした重厚感と、吸い込まれるような美しい光沢が魅力です。非常に硬いため傷がつきにくく、雑菌も繁殖しにくいため衛生的です。また、金属が熱を蓄えるため保温性が極めて高く、お湯が冷めにくいという経済的なメリットもあります。
〇デメリット:浴槽自体にかなりの重量があります。そのため、2階以上に設置する場合は床面の補強工事が必要になるケースがあります。また、万が一強い衝撃で表面のガラス質が欠けると、そこからサビが発生することがあります。
2-3. FRP(繊維強化プラスチック)浴槽
FRPは、ガラス繊維で補強されたプラスチック素材です。日本の一般的なシステムバス(ユニットバス)で最も多く採用されています。
〇メリット:大量生産されているため価格がリーズナブルで、コストパフォーマンスに優れています。軽量で加工がしやすく、カラーバリエーションや形状の選択肢が豊富な点も魅力です。万が一傷がついても補修が比較的容易です。
〇デメリット:人工大理石やホーローに比べると、どうしても質感が劣り、高級感は控えめになります。また、長年使用していると経年劣化による変色や、細かい傷に汚れが染み込みやすくなる性質があります。
※TOTO商品です。
※TOTO商品です。
2-4. 木製(ヒノキ・サワラなど)浴槽
ヒノキやアスナロといった天然木を使用した浴槽です。和風のインテリアや、ナチュラルなリゾート風のバスルームに根強い人気があります。
〇メリット:天然木ならではの温かみのある肌触りと、お湯を張った瞬間に広がる豊かな香りが最大の特徴です。まるで温泉旅館にいるかのような、高いリラックス効果を得ることができます。
〇デメリット:木材は生き物であるため、毎日のお手入れが最も大変な素材です。カビや腐食を防ぐために、使用後はしっかりと換気・乾燥させる必要があります。また、他の素材に比べて寿命が短く、定期的なメンテナンスや数年~十数年での交換が必要になる場合があります。
木製浴槽 納谷建築設計事務所様 + OYA/岡田祐介建築設計事務所様
木製浴槽 納谷建築設計事務所様 + OYA/岡田祐介建築設計事務所様
3. 後悔しない!浴槽(バスタブ)選びのつのチェックポイント
浴槽は一度設置すると、簡単には取り替えができない大型の設備です。設置した後に「入り心地が悪い」「お手入れが大変」と後悔しないために、以下の3つのポイントを必ずチェックしておきましょう。
3-1. サイズ(長さ・深さ)
浴槽のサイズ選びは、入浴時のリラックス度合いを左右する極めて重要な要素です。
〇長さの目安:大人が足を伸ばしてゆったりとお湯に浸かりたい場合、浴槽の内寸(長さ)は1400mm以上が目安になります。1600mm以上になると、高身長の方でもかなり余裕を持って寝そべるような姿勢で入浴できます。
〇注意点:浴槽が広すぎると、小柄な方やお子様は体が浮いてしまい、踏ん張りがきかずに落ち着かないことがあります。ご家族それぞれの体型に合わせた「ベストなサイズ感」を見極めることが大切です。
また毎日安全に出入りするためには、浴槽の「またぎの高さ」に配慮する必要があります。
〇理想的な高さ:浴室の床面から浴槽の縁(エッジ)までの高さは、一般的に40cm~45cmが最も出入りしやすいユニバーサルデザインとされています。これより高すぎると足を持ち上げるのが大変になり、転倒のリスクが高まります。
〇設置スタイルとの関係:埋込式や半埋込式は床面からの高さを抑えやすい一方、据置式(フリースタンディング)は縁が高くなりがちです。据置式を選ぶ際は、またぎやすい高さにステップ(踏み台)を設置するなどの工夫も検討しましょう。
浴槽のサイズを選ぶ際には、まずバスルームのスペースを正確に測ることも重要です。壁から壁までの距離、バスルームのドアの位置、そしてリフォームの場合は既存の配管の位置を確認し、浴槽を設置するスペースを把握します。
サイズは浴室のレイアウトとも関係するため、バスルーム全体の雰囲気やデザインにも気を配ってみましょう。
3-2.長持ちさせるためのメンテナンス性
浴槽はほぼ毎日使うものだからこそ、「日々のお手入れがどれだけ簡単か」は暮らしのストレスに直結します。
〇お手入れのポイント:表面に細かい凹凸がある素材や、角に鋭角な隙間(目地)が多いデザインは、水あかや皮脂汚れが溜まりやすく、掃除に手間がかかります。
〇おすすめの選び方:継ぎ目のないシームレスなデザインの浴槽や、表面が滑らかで親水性・防汚性の高い「アクリル系人工大理石」「ホーロー」などの素材を選ぶことで、使用後にシャワーで軽く流してサッと拭くだけで美しい輝きを保つことができます。
どのような素材やデザインであっても、週に一度は水あかやカビの発生を防ぐために専用クリーナーを用いた全体的な掃除が必要です。また、換気を十分に行い、湿気を逃すことも重要です。さらに年に数回は浴槽の目視点検を行い、異常がないことを確認します。定期的に点検することで、浴槽の寿命を延ばすことができます。
4. 世界のトップブランドを取り扱う、セラトレーディングの「極上浴槽(バスタブ)」
一般的な選び方を踏まえた上で、「ただ体を洗うだけではなく、心から満たされる至福のバスタイム」を叶えたい方へ。セラトレーディングでは、世界のトップブランドから厳選した美しいバスタブをご提案しています。
4-1. まるでアート。空間の主役になる「フリースタンディング」の魅力
セラトレーディングが取り扱うヨーロッパブランドの据置式(フリースタンディング)浴槽は、360度どこから見ても美しい彫刻のようなフォルムが特徴です。浴室の中心に配置するだけで、空間全体の格調を引き上げます。
4-2. 人間工学に基づいた心地よさと素材へのこだわり
デザインの美しさだけでなく、人間工学(に基づいた背もたれの角度や、お湯が冷めにくいアクリル・人工大理石の厚みなど、目に見えない「心地よさ」を追求しています。触れた瞬間の極上の肌触りをぜひ体感してください。
4-3. 水栓とのトータルコーディネートで完成する理想の空間
浴槽の美しさをさらに引き立てるのが水栓です。セラトレーディングでは、魅力的な自立式バス水栓や壁出・埋込式のバス水栓も豊富にラインアップ。バスタブと水栓をトータルでコーディネートし、空間の完成度を究極まで高めることができます。
4-4. 実際の施工例から学ぶ選び方
実際の施工例を参考にすることで、より具体的なイメージが湧きます。 セラトレーディングのウェブサイトでは、実際に商品をご採用いただいた方の事例を多数掲載しています。実際の事例を見ることで、自分のニーズに合った浴槽(バスタブ)選びや空間づくりができるでしょう。
◇ 実際の事例を見る
5. まとめ
理想の浴槽選びにおいて最も大切なのは、「実際に浴槽の中に入ってみること」です。背もたれのフィット感や足を伸ばしたときの感覚は、カタログの数字だけではわかりません。
セラトレーディングの東京ショールームでは、世界中から厳選した美しいバスタブや水栓を多数展示しております。ぜひ実際に見て、触れて、あなただけの理想のバスルームをイメージしにお気軽にご来館ください。
◇ デッキタイプ浴槽(バスタブ)
◇ フリースタンディングタイプ浴槽(バスタブ)