リノベーション

~Nico-house~ 第2回

2014/07/01

「実施設計編」~Nico-house 自然に子育てが出来る住環境を求めて~

コンクリートの間仕切り壁で囲われた、ユニットバスと洗面室であった空間をどう使うか…
多い物をいかにしまうかという問題と、もともと「ダイニングで食事をしたあとにゴロゴロできる小上がりが欲しい」という要望もあったので、ロフト案なども検討した結果、床下を大きな収納にした小上がりスペースに決定。ただ、「もう少し抜けが欲しい」ということで、トイレ後ろのスペースに設ける予定の押入れを両面使いにしました。
これで寝室と小上がりの両方の扉を開けると、光や風、人も通過できるようになります。

主なプランは決定したので、つぎに家具やキッチンなどの詳細を決めます。
キッチンカウンターはステンレスか人工大理石にするとシンクと継ぎ目なく一体で作れるので、まずはそこから検討しますが、ここではコーリアンの人工大理石を採用し、目立つキッチン水栓は、おしゃれなハンスグローエのものを付けることにしました。
そして収納物をいろいろ計ってもらい、必要な容量と入れるべき場所を検討します。
カウンター下の収納は、スパイスや調理器具がしまえるように鍋の直径や柄の長さも測ってもらい引出しを設計しました。

キッチンの背面からダイニングにかけては長いカウンター収納と吊戸棚を設けて何でもしまえるように計画。
小物をぶら下げるのが好きとのことで、タオルバーも壁に設置することにしました。
キッチンから倉庫を通過して行ける洗面室はあまり広くないので、浴室との仕切りを強化ガラスにして明るさと広がりを確保。
洗面台はボウルと一体の壁掛けにして、そこにもハンスグローエの水栓を付け、収納も兼ねた三面鏡を設置しました。
浴室のシャワー水栓もハンスグローエです。

ハンスグローエ

仕上げは、前回のコラムでも触れた床材、バーチのフローリング。
壁や天井は白いAEP塗装で、リビングの一部をアクセントでグレーにすることにしました。
寝室はほぼ既存のままの形状で仕上げますが、ちょっと寂しいので無垢板のカウンターも設置します。

それから、お施主さんとバスルームや玄関に張る予定の石やタイルを見にショールームへ。
ご主人がお風呂掃除係ということで、「質感が高く大きめで目地を少なくしたい」という要望が出ました。
通常、バスルームの床に適した建材は、水に強いというのは勿論、滑らないようにタイルを小さくして目地を多くとるか、表面自体が滑りにくい素材にする必要があります。
また、Nico-houseでは、浴槽や壁のタイルは白くする方針なので、それと調和する色合いであることも重要です。
そこで洗面室には、柔らかくて滑りにくいコルクを選択し、浴室には目地が少なくて滑りにくく、ゴシゴシ掃除が出来て質感の高い表面素材ということで、モスグリーンのスレートの石を張ることにしました。

玄関の石は、白くなる予定の壁と木質系の玄関収納との調和を考え、少し若々しくコントラストを上げて黒い石にして、そこだけではもったいないのでトイレも同じ石で張ることにしました。

〔写真〕浴室のスレート石と洗面室のコルクの床

スイッチやリモコン、インターホンは各所に散らばると空間がうるさくなるので、キッチンのパイプスペースにまとめて設置。BGMが家の各所で聞こえるようにしたいとのことで、邪魔にならないよう天井埋込のスピーカーも計画。LAN配線も表に出ないよう事前に通しておきます。
エアコンはそのまま付けるとプラスチックが剥き出しになるため、吊戸棚の一部に木製ガラリも設けて納めるようにしました。

これらを見積りと工事が出来るような図面にまとめて、実施設計終了。
次からはいよいよ工事に向けて話を進めていきます。

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