Archipelago House

Stockholm archipelago, Sweden

2014/12/01

西側外観。
南西側外観。建物の水平性を、周囲の松の垂直性と対比させている。

群島の別荘地

スウェーデンのストックホルム群島に建つサマーハウスである。首都ストックホルムの東のバルト海に浮かび、約24,000もの島々からなるストックホルム群島は、短い夏をサマーハウスで過ごすための別荘地として人気がある。
設計したのはストックホルムを拠点に、1999年に設立されたタム・アンド・ヴィデゴード・アルキテクテール。共同設立者兼チーフ・アーキテクトであるボッレ・タムとマーティン・ヴィデゴードが率い、インテリアや小さな別荘から、近年では図書館、教育施設まで活動の幅を広げている。

敷地西側から北を見る。左手がバルト海。
敷地北側から雁行した各部屋を見る。

南側より見る。
立面図。

マスターベッドルームから西側のバルト海を望む。

リビングルーム。

平面図。

輸送まで考えた設計

彼らの他の作品にも共通することだが、プランは敷地の性質を細かく読み取ることで決められた。岩場の間の貴重な平地を選び、周囲の自然にできるだけ影響を与えないように配慮しながら、特徴的な平行四辺形のボリュームが配置されている。西側の海への眺望と、南側からの自然光を同時に得るため、リビングなど日中過ごすスペースは雁行させ、大開口を通して西と南へ開いた。雁行配置によって軒からセットバックした部分はテラスとし、ルーバーで調節した光が落ちて内外の境界を曖昧にしている。浴室や子ども部屋などは三角形の一部を切り落としたような独特の形をしており、北東向きの開口からは光と緑が身近に感じられる。
このサマーハウスは離島に建つという条件から、建て方を強く意識している。島には車道がなく、車による建材の輸送ができない。そこで、ボートで運べる軽い素材を選び、できるだけ簡易に組み立てられることを優先して設計を進めた。ベッドや棚は現場でのハンドメイドだ。意外性のある素材の使い方も、そうした配慮から生まれている。たとえば、一見鉄骨のような軒やルーバーも実は黒く塗装した合板である。

キッチン。
ゲストルーム。

機能を分離した浴室

浴室は窓から崖と木々を望む、くつろぐための場所だ。床と壁は96×96mm規格のダークブルー、マット仕上げのタイル。洗濯機と設備機器は、天井と同じく白で塗装された木のパネルによって隠されている。製品は明快なデザイン、クリーンな印象で素材の質が高いことから選んでいる。ミラーキャビネットはスウェーデンのByggfabriken、ミラー上の照明はドイツのBEGAを選んだ。広い小物置きが付いた洗面台はスペインのArtquitect、水栓はアルネ・ヤコブセンがデザインしたデンマークのVolaのものである。
室内の浴室とは別に、海際にボートハウスがあり、そこにはサウナと屋外シャワーが備えられている。サウナの後は、海が浴槽の代わりなのかもしれない。(a+u)

バスルーム。

バスルーム平面図。

バスルーム立面図。

Credits and Data

Project title
Archipelago House
Location
Stockholm archipelago, Sweden
Client
Private
Site area
3,250㎡
Floor area
130㎡+terrace
Structure
Massive wood, plywood
Completion
2006
Construction time
18 months
Architect
Tham & Videgård Arkitekter
Plumbing Fixtures
VOLA
Photographs
Åke E:son Lindman

株式会社エー・アンド・ユー

1971年1月、株式会社新建築社を母体として株式会社エー・アンド・ユーを設立するとともに、月刊『a+u/建築と都市』を創刊。『a+u/建築と都市』は、世界の建築情報を国内外へ提供するために、和英バイリンガルで創刊された月刊誌。 新鮮な建築情報は、海外からも高い評価があり、現在世界110カ国で購読されています。
http://www.japlusu.com

CASE STUDY 納品事例

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2022/01/05

富山県 消滅集落のオーベルジュ「Cuisine régionale L’évo」

人口わずか500人の富山県南砺市利賀村に、かつて存在した集落である「田之島」。一度は消滅したこの集落を、まるごとホスピタリティの空間としてデザインした、究極の地産地消を目指したオーベルジュ。地域に根差した文化や建築様式を読み取りデザインすることで、この場所ならではの新しい風景をつくった。

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2021/08/02

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都内屈指の公園に面し、窓からは隣接する公園の樹木、遠景には東京タワーを望むヴィンテージマンションのリノベーション。都心でありながらここまで自然に囲まれた環境は唯一無二であり、まるで軽井沢の森の中にいる感覚を味わえる立地の良いお住まいだった。そこで公園の風景を各部屋で最大限楽しめる計画とし、インテリア素材は公園の樹木と呼応する素材をちりばめ、室内と屋外が連続するように設計した。

元々2カ所あった浴室は、それぞれ個性が異なる空間となるよう、1方はバスタブのある浴室、もう1方はシャワールームとした。ほとんどの生活を海外拠点や軽井沢で過ごされるお施主様にとって、プライベートホテルのような使い方も想定し、ホテルのような落ち着いた雰囲気になじむセラトレーディングの商品を選定した。

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2021/03/31

神奈川県 葉山加地邸

国の登録有形文化財として登録された、1928年竣工のプレーリースタイルの邸宅をホテルにリノベーションしたプロジェクト。

当時の設計はフランク・ロイド・ライトの弟子の遠藤新。彼の作品のなかでも特にフランク・ロイド・ライトの直接的な影響が幾何学模様を駆使したデザインなどに現れている。わたしたちは歴史を継承しながらも、従来の保存という枠を超えて現代のライフスタイルに合致した新たなデザインを生み出すことを目標とした。

具体的には、文化財の最重要箇所は保存に徹したうえで、プレーリースタイルの哲学を表す幾何学をモチーフに新たなデザインを作り出し家具等様々な場所に活用した。また文化財保存に影響なく変更できる部分を活用し、地下に吹抜けの浴室をつくるという大胆なプログラムを提案した。浴室では歴史や様式を継承しつつ、現代的なシンプルさを表現するのに十分なデザイン性をもった水栓金具を選定した。

わたしたちが目指したのは、現代と過去との対話を表現し、新たな生活を楽しんでもらうためのデザインである。

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2020/12/01

東京都 側庭の家

二世帯住宅の建て替え計画。

北と西側が道路の角地で、斜め向かいには保育園があり、子供たちの元気な声が響き渡る環境だった。まず道路境界からオフセットして住空間にかざすように壁(側壁)を建て、その内側に角地の建蔽率緩和を利用し、ゆったりした住空間を計画した。

住宅地では建築を敷地の片側に配置し、残った部分を主庭や前庭にする住宅をよく見かける。また、都市部の住宅では、プライバシーを守る住環境を確保するために中庭形式をとる家も多い。この敷地でも南側に主庭を設けたり、中庭を設けるボリュームチェックも行ったが、残地部分が限られてしまい、良好な庭・環境が確保出来ない。そこで始めに設定した側壁に沿って庭を分配し、側壁と住空間の開口を調整して、音や視線から守られつつも、光や風は取り入れられるバッファーゾーンを確保した。またその開口を通し道路から空が見え、視線が抜けるようにすることで、外部への圧迫感の緩和を図った。

側壁の外側、道路との間が「外側庭」、内側の住空間との間が「内側庭」となり、外側庭は道行く人たちに季節ごとに緑の変化を提供し、内側庭には一日や一年、時間により様々な光が差し込む。

外側庭を空地に自生したような風情にすることで、完成当初からそこに存在していたような佇まいにして「年月で朽ちる家ではなく育つ家を」と言う要望に応えた。

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