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1Fのラウンジ。レンガで作られた高い天井のアーチ、パーティションのラティスなど、メキシコのリゾート感が演出されている。 -
ホテル棟外観。ホテル名の元ともなった、メキシコ近代建築の巨匠ルイス・バラガン氏を感じさせる色使いが外観のあちこちに見られる。
「メキシコ」のリゾート感を体現する都市近郊ホテル
「THE LUIGANS」は、約20年ほど続いた「ホテル海の中道」を改装して生まれた。
博多湾を望む恵まれた立地を生かし、開放感あるプールサイド、広大なガーデン・オーシャンビューのレストラン・ラウンジなど、福岡市内からそう遠くないロケーションでありながらも、リゾート感を満喫できるホテルとなっている。
今回ホテル棟1階・7階・8階のリニューアルに際し、ホテルから要望されたテーマは「メキシコ」。その空気感を表現するため、実際にクライアントと共にメキシコへ出かけ、そのデザインイメージを共有した。また、豊かな周辺環境を生かした設計はもちろんのこと、非日常を味わうことができるプライベートリゾートとしての空間を提供することも強く求められた。
施設全体に見られる大胆な色使いは海や青空ととけ合い、その自然を非日常的に体験できる。さらに、ラウンジにたたずんだり客室でくつろぐそのそばには、現地調達したアートワークなど、繊細でこだわりある素材やディテールが垣間見られ、ぬかりなく「メキシコ」の雰囲気をデザインしている。
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プールから広大な芝生のガーデンを経て、道路を挟まず海へと続く世界的にもそう多くない「オン・ザ・ビーチ」スタイル。 -
開放感あふれるプールサイド。
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ラウンジ同様に、エントランスもアーチ状。 -
1Fラウンジ。「ザ・ラウンジ・オン・ザ・ウォーター」の名の通りプールサイドに面し、日中は太陽の光がまぶしく注ぎ込む。
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ラウンジ内には暖炉が置かれ、一段と目を引く。 -
1Fレセプション。
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木目のエレベーターの扉やラグなどの色使いがラテンを感じさせる。
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7F「ルイガンズ・スイート」。ここにもラティスが使われ、テレビが設置されると同時に、リビングとベッドルームをゆるやかに仕切る。 -
同スイートのダイニング。カラフルなカーペットと木がメキシコの雰囲気を演出している。
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天蓋が設置されたベッドルームは、水まわりと隣接している。バスルームとの間には窓があり、中からベッド越しに景色を眺めることができる。
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パウダールーム。インテリアと同じく木を使用したキャビネットやミラー枠に、モザイクタイルが組み合わされている。
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バスルームは、パウダールームと同じモザイクタイルの壁となっている。フリースタンディングの浴槽に、台を設けてデッキ式のバス水栓をセット。 -
8Fラウンジ。ここもリゾート感あふれる雰囲気。
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全面のガラス窓から博多湾の景色を一望できる。