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2011.09.01
  • 前面道路に面したファサードは、レンガとコンクリートで積層された重厚感のある壁面で構成されている。
  • 書斎・ワークスペースは、地下2層分の高さを持つ圧倒的なスケール感。2層分の壁全面に設けられた書籍棚が壁を構成し、本の壁で構成された室内は、図書館を彷彿させる。

五つの箱を積み上げた 「重箱ハウス」

文教地域で知られる文京区に建設した4人家族のための都心の事務所併用住宅。3方向が建物に囲まれた長方形の敷地に、地下1階、地上4階建てのコンクリートの箱を積層して、都心に立体的に住まう「生活空間」を実現したプロジェクトである。

その中で考えられた敷地に対する最も重要な解決策は、長方形の敷地から「光と風の通り道」をくり抜いて、いかに平面計画を成立させるかにあった。
法的な規制との関係を考えて、平面的には、「生活の箱」を積み上げることで、プライベートとパブリックな関係を上下に繋ぐことができた。
言わば、用途の異なる箱を積み上げる「重箱システム」で、要求されたボリュームを限られた敷地内に納めることが可能になった。

施主がこの建物に望んだことは、本物で空間を構成することであった。飾りものではなく、本質的に必要とされるもので、建物を作ることである。
フランクロイドライトの建築に興味を持たれていたので、建物のファサードには重厚感のあるレンガとコンクリートを使い、水平と垂直のラインを主体に構成していった。インテリアの金具の細部まで、そのスペースに合った物を選ぶという点でも一貫していた。

このプロジェクトの洗面室にセラトレーディングの商品が採用されたのも、施主が持つ細部へのこだわりである。

日々の生活を如何に快適に、美しいフォルムの中で暮らせるかに尽きる。

  • 玄関アプローチは、レンガとコンクリートのボーダーで構成された壁面を照明で効果的に演出。重厚感を感じながら、レンガとコンクリートの打ち放しの対比が楽しめる開放的なエントランスとなっている。
  • 白に統一されたピアノ室。前面道路の開口部および中庭からの光を最小限取り込み、演奏に集中できる環境を最優先とした。
  • 開放感のある階段室。コンクリートの梁に鉄板、集成材の踏み板を乗せ、自然光が回る階段室を実現した。
  • アイランド型のオープンなキッチン。既成のユニットキッチンの前面に、収納とカウンターを設けたシンプルな構成で、リビング・ダイニングからキッチンの雑多なものを隠すスクリーンとして配置されている。
  • リビングはダイニングと一体化されて、広がりを感じられるスペース。敷地の奥行きを最大限に活用した平面計画で、家族の集まるオープンな空間となっている。
  • 細長い敷地の奥まで、自然光を取り入れるために設けた5層吹き抜けの明かり取りのタワー。各居室はこのライトコートの光を感じることができて、隣地に対しては、ガラスのスクリーンで目隠しを作り、通風・自然光を最大限に取り込む工夫をしている。
  • 端正なデザインの洗面シンクが、開放的で明るい洗面スペースのデザインの中心的な要素として配置され、インテリアの質を高めている。
  • トップライトから入る自然光が、光に満ちた明るいバススペースを可能に。厳選された水栓金具がバスルームのインテリアに洗練された高級感を演出している。
  • 開放的な都心の景色を望めるルーフテラスは、家族が集まる外部空間として快適な第二のリビングスペースに。

設計事務所

有限会社 デザインオフィスオポジッション

住所 〒106-0047 東京都港区南麻布4-11-35-220
TEL 03-3449-5184
FAX 03-3280-7377
URL http://www.opposition.jp
代表者 李 勝代
担当者 金 冨雄

建物概要

名称 文京区 I邸
所在地 東京都文京区
施主(事業主体) 個人
設計(監理) 有限会社 デザインオフィスオポジッション
プロデュース ザウス株式会社 近藤 君代
施工 赤羽建設
工事期間 2009年12月〜2010年10月
建築用途 事務所兼住宅