神奈川県 逗子の家

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2017.03.01
  • 広く、明るくなったリビングには空間の奥行きを活かし4.5mのアイランドキッチンカウンターを設けた。キッチン、ダイニング、リビングを適度な距離を保ちながらもそれぞれの場所に心地よさを追求した。

「時間」という概念を持つリノベーション

築30年が経ったマンションの一室のリノベーションプロジェクトである。装飾的な廻り縁や幅木などの小さな細工の集積、装飾的な家具によってこの空間は特徴付けられていた。そのような装飾の様式は時代性をもっているが故に、時間の経過と共に空間自体の彩度が下がり、古い様式のインテリアといった印象が色濃くなりがちである。ここでは、年月をかけてこの空間に馴染んでいった家具や、この空間と共にある家族の記憶などを残しつつ、空間の鮮度をよみがえらせる手法として「時間」という概念を設計に加えることとした。既存の廻り縁、巾木などのフレームを面影として活かして、それらが新旧を関係づける新たな役割となり、空間を印象づける要素として空間を継承する。既に存在している家具に対して、時間を遡るようにそれらの表面に施された仕上げを削り、できるだけ表面に仕上げがなされる前の無垢な状態に戻していく。また新たな素材を使用する箇所については、時間の経過が良さに変わる素材を選出し、装飾部に用いられた細かな細工にみられる「陰影」を拠り所に細部を設計していった。それらの操作により、完成から未完成へと逆行する新たな感覚が付加された、懐かしくも新しい空間を目指した。

二世帯の家族が住む事になり、みんなが集まるリビングでは広く明るい空間が求められた。既存のキッチンはリビングとの間に壁があって独立しており、陽が当たらなかった。その間仕切り壁を解体し、さらに個室も一部屋分解体することで、広さを確保。また、浴室、洗面、トイレなどの水まわりはプランから見直し、今の使い勝手に合うように刷新した。

  • 壁面、カウンターに多くの収納ができるようにした。カウンターはリビング側、キッチン側の両方から収納可能として、奥行きをうまく利用した。
  • より繊細な水栓を選択することで、空間の繊細さを際立たせることに一役買っている。ハンドル部の繊細さに当初はお施主さまも心配していたが、実際使ってみて、その使いやすさを実感している。
  • 幅の広い洗面ボウルを選択し、使い勝手に考慮した。
  • 水栓も機能性と美しさを兼ね備えたセラトレーディングの商品とし、統一感を図った。

設計事務所

SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd.

住所 〒730-0843 広島県広島市中区舟入本町15-1
TEL 082-961-3000
FAX 082-961-3001
代表者様 谷尻 誠 吉田 愛
ご担当者様 谷尻 誠 吉田 愛 三谷 裕樹(OB)
URL http://www.suppose.jp

建物概要

名称 逗子の家
所在地 神奈川県逗子市
施主 個人
設計+監理 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd.​
施工 株式会社 ルーヴィス
工事期間 2015年6月~2015年10月
建築用途 住宅