東京都 ICHINOE

絞り込み検索

2017.06.01
  • 南側から見る。左手が首都高速道路。既存壁面を白く塗り、開口部を埋めて新しくつくった壁面はグレーに塗り分けている。
  • 並木道に面した西側は開放的に造り変えた。

対照的な環境をゆるやかに調停する住空間

江戸川区に建つ鉄骨3階建て店舗併用住宅のリノベーションである。1階の店舗を金型の工場に、2,3階の住居は家族4人のための全く新しい空間に造り変えることが求められた。
この計画の契機は大きく2つあったと思う。1つは既存建物がラーメン構造のシンプルなスケルトンであったこと。もう1つは南側が首都高速、北側が並木道という対照的な環境に挟まれていたことだ。この2つの契機に対して私たちが目指したのは、シンプルなスケルトンの状態を空間のベースとして、それを最小限の操作で対照的な2つの外部環境に呼応した場に変容させることであった。
2階では2枚の湾曲した鉄板の壁を通して、南と北の対照的な外部環境は緩やかに内部へと染込む。3階は就寝のための個室や水まわりを並木通り側へ開くように箱形の壁を建てた。個室群の隙間のフリースペースは毛足の長いカーペット敷きで、2階のセカンドリビングと同様にそこでゴロゴロと寝転がれる「庭」のような場所である。
金型製作をされているクライアントは、キッチン水栓にステンレスでツヤ消しのVOLAをご希望された。素材そのものの質感を活かしたデザインは、単に高級感があるということだけではなく、鉄板、木、カーペットといった様々な素材をストレートに使い分けている「ICHINOE」の空間性に最適であった。

  • 2階は2枚の湾曲した鉄板で細長い3列の空間に分節され、中央の列の真ん中にキッチンが配置されている。
  • アイランド式キッチンを見る。水栓はステンレス製のVOLAを採用した。
  • エントランスから見る。6mm厚の鉄板で仕切られた3列の空間は、それぞれ場所に応じて床の仕上げに変化をつけている。
  • 3階には箱型の壁が配置され、それぞれ子供部屋、主寝室、納戸、水まわりなどの機能が納められる。
  • 箱型の部屋の外側はゴロゴロできるような、カーペット敷きのフリースペース。
  • 主寝室内部。壁の上部は開放され、個室でありながらフロースペースと緩やかにつながっている。

設計事務所

駒田建築設計事務所

住所 〒134-0088 東京都江戸川区西葛西7-29-10 西葛西APARTMENTS401
TEL 03-5679-1045
FAX 03-5679-1046
代表者様 駒田 剛司
ご担当者様 駒田 剛司
URL http://www.komada-archi.info

建物概要

名称 ICHINOE
所在地 東京都江戸川区
施主 個人
設計+監理 駒田建築設計事務所 駒田剛司+駒田由香
施工 赤羽建設
工事期間 2009年3月~2009年7月
建築用途 住宅+工場