デザイナーのためのヨーロッパホテルガイド 〜水まわり編〜 Vol.108

サイド(ドイツ・ハンブルク)

2018/11/01

SIDE

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高さ28mのアトリウムホールのロビー。ロバート・ウィルソンによる光のアートは、今も変わらぬインパクトを放つ。

今回のハンブルクトリップは、週末を利用して日曜夜のオペラ鑑賞が目的だったので、土曜は「トルテュ」でリラックスし、日曜は足の便がいいようにオペラ座の目と鼻の先のホテルに移動したかった。そうするとやはりデザイン&アートホテル「サイド」となる。マティオ・トゥーンのインテリアデザインと、ロバート・ウィルソンが光のアートインスタレーションで話題をさらったプロジェクトで、私も取材して紹介したことがある。創業18年目を迎え、今年の初めに丸3ヶ月ホテルを休業しての大々的なデザインリフレッシュが実施されたということで、改めて今現在の様子を伝えよう。

オーナーのゲルラッハ家の意向で、リニューアルもオリジナル同様にマティオ・トゥーンにデザインが一任された。「リフレッシュ・ザ・ルック、キープ・ザ・スタイル」を徹底したとのこと。オリジナルのスピリットを保ちながらも今日のゲストから、以前に増してより強く要求される「気を張らなくていい居心地良さ」がデザインで加味された。

レセプションカウンターはブラウンの高級な皮革でカバーされ、背景はゴールドに輝く。ベンチやソファはヴェネツィア風の錦織のテキスタイル張り。メタリックでゴールドに光るカーテンのガラスウォールの向こうがミータリー([m]eatery )バー&レストラン。

深緑の大理石のカウンター、その上に吊り下げられたメタルグリッドに、緑の葉が絡み合うハンギングガーデンが、バーのコンセプト「ボタニカル」を示唆する。

レストラン。800度の高音でグリルされるドライエイジングビーフのステーキが自慢。ステーキナイフもこう演出されるとかなりの迫力。アトリウムホールのエレベーターの右側に、ガラス張りの牛肉の熟成室。最初はこれもアートインスタレーションかと思った。

8Fのスカイラウンジ。強烈な色彩の饗宴。天井と床にオレンジ、ピンク、紫、牡丹色のキュービックなファニチャー、ダチョウの羽をあしらった1930年代のショー文化を郷愁させるゴールドのスタンドライト。

ルーフテラス。

カラフルなスパのプール。

オレンジ色のジム。

スパのウェイティングコーナー。

今も変わらず実にエキサイティングなデザインの地下のトイレ。女性用はピンク、男性用はブルー。私は20分のオペラの休憩時にはホテルに戻り、このトイレを使ってから悠々とオペラ座に戻る。こんな素敵な幕間のトイレはどこのオペラ座にもない。

バリアフリーのトイレ。

全178室の客室は以前よりも暖かさ、心地よさ、フレンドリーさを追求したデザインに。

マティオ・トゥーンがデザインした色ガラス製の3羽の鳥が、ベッドの頭上にちょこんと並ぶ。朝は目覚ましの代わりにこの鳥が鳴いてくれそう。

イエローのぽってりしたソファに、薔薇色のベルベットのクッションをマッチ。

開閉自在の白いカーテンの奥がバスルーム。

バスルームも洗面台、トイレなど、多くが新しくなった。爽やかなグリーンをアクセントカラーに。

ガラスの引き戸の奥がトイレ。

カーテンの開閉により、風呂を浴びる感覚がかなり違ってくる。