デザイナーのためのヨーロッパホテルガイド 〜水まわり編〜 Vol.75

インターコンチネンタル カールトン カンヌ (フランス・カンヌ)

2010.10.20

INTER CONTINENTAL CARLTON CANNES

Add: 58 LA CROISETTE, P.O. BOX 155, CANNES, 06406, FRANCE
Tel: +33-4-93064006
Fax: +33-4-93064025
URL: http://www.ichotelsgroup.com/
intercontinental/en/gb/locations/
overview/cannes-carlton

西はカンヌ映画祭の会場となるパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレから、東はクロワゼット岬までずっと続く海岸沿いのクロワゼット大通り。自由に使える青いメタル製の椅子があちこちに置かれ、特に夕焼け時の眺めが最高だ。クロワゼット沿道に並ぶホテルの中でもその輝きが際立っているのが、インターコンチネンタルホテルの「カールトン」だ。かつて『泥棒成金』の撮影中にグレース・ケリーと、モナコのレーニエ皇太子が出会った宿命的な場所としても有名だ。ラブコメディ映画『フレンチ・キス』で主演のメグ・ライアン (デザートワゴンをひっくり返し全身クリームだらけ) が、このラウンジの白い列柱の間をハイハイしながら行ったり来たりするドタバタシーンも思い出される。





ドリンクに美味しいマカロンがサービスされるなんてドイツではありえないことで、こんな些細なことにフランスだ!と感激。



ホテルロビーの女性用トイレ。花模様の壁、ピンクの大理石、暖かい照明でフェミニンな雰囲気。
翌日は各駅停車でニースより2駅先の小さな漁村ヴィルフランシュ・シュール・メールまで出かけた。三島由紀夫の『ラディゲの死』にも登場するが、ジャン・コクトーが1920年代、1950年代に心と身体を癒すために好んで訪れた場所。この街のマデリヌ・ジョリ工房とのコラボレーションで晩年のポエティックな陶磁器作品も生まれた。ヴィルフランシュの漁師への友情としてコクトーはロマネスク様式の古いサン・ピエール (漁師の守護聖人) 礼拝堂の改装を引き受ける。1956年から57年にかけてファサードと壁や天井のフレスコ画がリニューアルされ、世界でここにしかないコクトーの総合芸術空間が生まれた。コクトーが好んで滞在したという港に面したホテル「ウェルカム」(http://www.welcomehotel.com/)もいまだ健在で、次の機会には是非泊まってみたいものだ。
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