.8 houseができるまで Vol.06

~自分達で塗る楽しさ / 作り手を知る楽しさ~

今回の自邸づくりは「現場監理」がとても楽しかったです。
通常、私たち建築家は施工会社の現場監理の方とやりとりをします。今回はいつもお世話になっている施工会社の方に特別価格でやっていただきました。ですので、担当の方はなかなか現場に来れず、(赤字になってしまっては申し訳ないので、、)私達が直接大工さんとやりとりする機会が多かったです。これはレアなケースです。でも、実際に大工さんとコミュニケーションをたくさんとることができて、作り手の大変さや、苦労がよくこちらにも伝わって来た分、この家への愛着が増しています。

「壁と床の斜めに貼ったフローリング材の目地を合わせて欲しい」

「出隅部分は、トメ加工にして欲しい」

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とても大切なディテール部分で、一言で言うのは簡単ですが、これは大工さんにとってはとても大変です。
「一日で数枚しか貼れなかったですよー」と言いながら、とても丁寧に施工してくださいました。そして、自分が手掛けた仕上がりを携帯の写メで撮って「奥さんにみせます!」とか「きれいだー」と、自画自賛している大工さん。一緒に喜んでくれる姿、大変なことをやってくださって、本当に感謝してます。

それから今回こだわりを持ったのは、自分達で塗る事。今回は、ポーターズペイントというオーストラリア製のペイントを2面に塗りました。オーストラリアの自然から出る顔料を使ってできるポーターズペイント。貝殻が入っているStonepaintというザラザラしたテクスチャーを選びました。テクスチャーがザラザラしていて、独特の味があります。ペンキって、メーカーでどれも似ているようで全然違うんです。色というものはとても奥深い。

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私達は「素材感」をとても大切にしています。
同じ白でも、ペンキと壁紙では全然違います。ペンキでも骨材入りとなしでは全然違います。そして、白にも色々あります。
風合いや素材感は、時間がたってさらにその良さが引き出されてきます。表面にだけ薄い木を貼ったフローリングは、やはり木の厚いフローリングと全然違うし、その差は時間が立てば立つ程良く解ります。使い捨てではなくて、長く愛されるもの、大事にするべきものを作るとき、素材選びは見た目だけではなく、中身を知って選ぶことが大切です。これから家づくりをする方には、素材についてよく理解して、長く愛せる物を選んで頂きたいと思っています。

キャプチャ

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.8 TENHACHI HOUSE

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