〜Nico-house〜 第3回

「工事準備〜着工編」~Nico-house 自然に子育てが出来る住環境を求めて~

設計図書もまとまり、現場の方は前にお住まいの方のお引越しも済んでガランと空いた状態。再度、詳細に現場を計測し直して、図面の方も微調整します。

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工事業者さんの選定には、複数の中から選ぶ「相見積」が一般的ですが、相見積の業者を増やすと仕事に困っていない工務店には断られてしまうことがあるので、失礼のないように2~3社程度に絞ります。また、安ければいいわけでもなく、改装といえども建築工事に詳しく、設計の意図を理解して家具や建具、キッチンや在来バスルームを緻密に造る能力があり、長くおつきあいが出来るよう経営状態が健全である必要があります。
施主の弟さんが建設関連の会社にお務めとのことで、おすすめ施工会社リストを作ってもらいました。
現場の様子や支払状況を知っている人の情報はかなり信用できますが、うちとの付き合いのある工務店が多くて一安心。3社に連絡を取り、見積りを出し、工務店の方々にも見積りをとるにあたって現場をチェックしにきて貰いました。

平行して、管理組合に工事許可申請もします。これは工事がマンション管理規約に合っているかなどをチェックしてもらい、承認を得るためのものです。
また、近隣の承認も得ないと管理組合の工事許可がおりないので、お施主さんに菓子折りを購入してもらい、近隣の挨拶回りもします。工事の際には騒音やゴミ出しなどでどうしても迷惑をかけてしまいますし、クレームを言われてしまっては工事が止まりかねず、竣工後のお施主さんの生活にも影響するので、挨拶回りは重要です。挨拶にまわる部屋は、上下隣斜めの8部屋にすることが一般的。迷惑度:下>隣=上>斜下>斜上…あたりを考慮するといいと思います。

挨拶も無事に終わり、管理組合の許可もおり、次は見積り調整です。
これは、見積りが正しいかチェックし、減額調整し、予定金額に近づけるための作業です。設計にいろいろ夢も盛り込んで見積りを出しているので、値切るだけでなく、こちらでも諦める所は諦めて現実に近づける必要があります。内容がてんこ盛りだった所で、自分の人生にとって本当に重要な物は何かを見つめ直す機会になり、空間や人生が洗練されて行くケースが多いので、悲しいばかりでもありません。

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工務店と何回かのやり取りを経て、工事業者さんを絞り、予算にあった所で工事契約です。
今回は、うちとよく付き合いのある工務店さんに決定。早速、契約書類をまとめてもらい契約をしました。
そして早速着工です。
まず解体をしますが、ここが一番大きな音や埃、ゴミが出てクレームに繋がりやすい所。最初にまわりのイメージを悪くすると後の工事が大変なので、なるべく近隣に迷惑がかからないように、丁寧に解体してもらいます。
解体が済んだら、図面通りに納まるか、墨を出してもらいます(※1)。マンションの躯体はたいてい歪んでいて、水平も垂直もあてにならないし、共用部の設備配管の位置も竣工図とは違うことが多いので、墨を正確に出して図面と照らし合わせる必要があります。
トイレやパイプスペースの位置を決めて、全体の図面を再調整し、配置が決定。これから本格的に工事が始まります。

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※1 墨を出す:建築工事において各部位の設置位置を正確にするために、印をつけること。

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