
デザイン性や機能性が多様な置き型洗面ボウル。このページでは、その魅力や選び方、そしてメリット・デメリットについて詳しく解説します。
選び方によって豊かな空間に変えることができる置き型洗面ボウルの特徴をよく理解し、ぜひ理想の洗面スペースを実現してください。
1.置き型洗面ボウル(ベッセル)とは
置き型洗面ボウルは、カウンターの上に設置するタイプの洗面ボウルで、ベッセルタイプと呼ばれています。従来の埋め込み型とは異なり、ボウル部分が洗面台の上に露出しているため、デザイン性が高いものが多く、インテリアの一部としても楽しむことができます。
2.置き型洗面ボウル(ベッセル)のメリット
置き型の洗面ボウルは、カウンターの上に設置するため、設置の自由度が高い点が最大のメリットです。カウンターの素材やデザインを活かしつつ、こだわりの水まわり空間を演出できます。また、ボウル自体が独立しているため、お手入れがしやすいという利点もあります。さらに、様々な素材や形状のものが豊富にあり、インテリアに合わせて好みのスタイルを選べるため、個性を表現するのに最適です。ここからは、具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう。
2-1.デザインが豊富
置き型洗面ボウルは、さまざまなデザインや素材のものが豊富に揃っています。陶器や人工大理石、ガラスなど、使用される素材によって印象が大きく変わり、空間に個性を与えることができます。また、形状も丸型や四角型といった基本的なものから、オーバル型や不規則な形をしたものまで多様多種です。カウンターの上にボウルが乗るスタイルなので、カウンターの素材や色、水栓のデザインとの組み合わせを自由に楽しむことができ、まるでオブジェのような洗面空間を演出できます。シンプルな空間にアクセントを加えたり、ホテルライクでラグジュアリーな雰囲気を演出したりと、理想のインテリアに合わせて幅広いデザインの中から選べるのが大きな魅力です。

2-2.設置したい場所に合わせてサイズを選べる
置き型の洗面ボウルは、設置場所や用途に合わせてサイズを柔軟に選べるのもメリットです。大きな洗面ボウルを設置して広々とした使い心地を楽しんだり、逆にコンパクトな洗面ボウルを選んでスペースを有効活用したりすることができます。特に、独立した手洗いスペースや、洗面所とは別の場所にセカンド洗面台を設置したい場合などに、カウンターのサイズに合わせて最適なボウルを選ぶことが可能です。また、カウンターの奥行きや幅に合わせて、ボウルのサイズや形状を調整することで、デッドスペースを減らし、機能的かつ美しい空間を作り出すことができます。
2-3.空間を有効活用しやすい
置き型の洗面ボウルは、カウンターの上に設置するため、ボウルの下の部分が空きスペースとなります。このスペースを有効活用することで、洗面台の収納力を飛躍的に向上させることができます。例えば、ボウルの下にオープンな棚を設けてタオルやアメニティをディスプレイしたり、引き出し式のキャビネットを設置して小物をすっきりと収納したりすることが可能です。また、ボウル自体をカウンターの端に寄せて設置することで、ボウルの横に広いスペースを確保し、一時的に物を置く作業台として利用することもできます。これにより、限られたスペースでも使い勝手の良い、整理された洗面空間を実現することができます。
3.置き型洗面ボウル(ベッセル)の選び方
洗面空間に個性と高級感をもたらす置き型の洗面ボウルですが、見た目だけで選んでしまうと、後悔することもあります。置き型の魅力を最大限に引き出し、長く快適に使うためには、デザインだけでなく、機能性や設置環境を考慮して慎重に選ぶことが不可欠です。ここからは、失敗しない置き型の洗面ボウルの選び方を、解説します。あなたの理想の洗面空間を実現するためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
3-1.サイズを測る
置き型の洗面ボウルを選ぶうえで、最も重要なステップがサイズの確認です。まず、設置するカウンターや洗面台のスペースを正確に測りましょう。特に、リフォームなどで置き型の洗面ボウルを設置する場合、カウンターの高さは重要です。一般的には床から洗面ボウルのフチ(溢れ面)までは800mmが使いやすい高さとされています。サイズが合わないと、使い勝手が悪くなります。日常の快適さに直結するため、カウンターとボウルの高さをしっかりと測って選びましょう。
3-2.デザインを選ぶ
置き型の洗面ボウルは、デザインのバリエーションが豊富で、洗面空間の印象を大きく左右します。丸型は柔らかく優しい印象に、角形はモダンでシャープな印象を与えます。好みの雰囲気に合わせて選ぶことができますが、カウンターや壁、床材との相性も考慮することが大切です。シンプルで清潔感のある空間にしたいのか、それともホテルライクで個性的な空間にしたいのか、全体のコンセプトを明確にしてから選ぶと良いでしょう。水栓金具(蛇口)や鏡、照明といった他のアイテムとのバランスも考慮して、統一感のあるデザインを目指しましょう。
3-3.素材を確認する
置き型の洗面ボウルにはさまざまな素材が使われており、それぞれに異なる特徴があります。最も一般的な陶器は耐久性や清掃性に優れています。天然石や人工大理石は高級感があり、ラグジュアリーな雰囲気を演出できます。ガラスは透明感があり、軽やかで洗練された印象を与えますが、水あかや指紋が目立ちやすいというデメリットもあります。素材によって、お手入れの方法が異なるため、日々のメンテナンスを考慮して選びましょう。


3-4.価格と予算を比較する
置き型の洗面ボウルは、素材やデザイン、ブランドによって価格が大きく異なります。まずは洗面台全体にかける予算を明確に設定しましょう。洗面ボウル本体の価格だけでなく、カウンター、水栓、排水金具、そして設置工事費用も予算に含めておく必要があります。複数のメーカーやブランドを比較検討し、価格と品質のバランスが取れた商品を見つけましょう。また、アフターサービスや保証の有無も確認しておくと、万が一の時にも安心です。
4.購入前に確認したい置き型洗面ボウル(ベッセル)のデメリット
置き型洗面ボウルは意匠性に優れていますが、購入前にそのデメリットをしっかり確認しておくことが重要です。見た目だけでなく、実用性やメンテナンスの観点からも考慮する必要があります。それでは、具体的なデメリットについて詳しく見ていきましょう。
4-1.価格設定がやや高め
置き型洗面ボウルはそのデザイン性の高さから、従来の洗面台よりも価格が高くなる場合もあります。予算を考慮せずに購入を決めてしまうと、予想以上の出費となる可能性があります。購入を検討する際には、製品そのものの価格だけでなく、設置にかかる費用も含めたトータルコストをしっかりと把握し、予算と相談しながら選ぶことが大切です。
5.置き型洗面ボウル(ベッセル)のメリットと選び方のまとめ
置き型洗面ボウルは、デザイン性と機能性を兼ね備えた洗面設備として人気があります。その最大のメリットは、空間に個性を与えることができる点です。多様な形状や材質が選べるため、洗面スペースを自分好みのスタイルでコーディネートできます。選ぶ際には、設置場所のサイズやボウルの材質、使用頻度を考慮し、家庭のライフスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。また、更に色や形だけでなく、お手入れのしやすさも確認しましょう。置き型洗面ボウルを取り入れることで、洗面所をより快適でスタイリッシュな空間に変えることができるでしょう。