わたしたちにとって、バスルームはただ体を洗ったり、温めたりするだけの場所でなく、日々の疲れを癒し、リラックスするための大切な空間です。新築やリノベーションを検討する際、住まいの中で最も贅沢なプライベート空間にしたい方も少なくないと思います。このページでは、一般的なユニットバスやFRP(繊維強化プラスチック)製の浴槽ではどこか物足りなさを感じている方、ホテルライクなバスルームにしたい方におすすめの人工大理石浴槽の特徴やメリット、デメリット、そして選び方について詳しく解説します。保温性や耐久性に優れ、デザインの選択肢が豊富な一方、価格や設置の難しさといった注意点とあわせて、選び方やお手入れ方法についても紹介します。ご自宅に取り入れたい方はぜひ参考にしてください。
1.人工大理石浴槽(バスタブ)とは
浴槽の素材はFRPや人工大理石、ステンレス、ホーロー、木など多岐にわたります。一般的に普及しているFRPと一線を画すのが、今回ご紹介する人工大理石の浴槽です。
人工大理石とは、天然の大理石のような美しい質感を人工的に再現した素材のことを指します。主にアクリル系樹脂、またはポリエステル系樹脂に粉末状の鉱物を混ぜて成形したもので、見た目の高級感と加工の自由度が特長です。デザインの自由度から、継ぎ目のないシームレスなフォルムも実現でき、高級感を生み出します。
2.特別なバスタイムを演出!人工大理石浴槽(バスタブ)のメリット
あなたのバスルームを特別なリラックス空間へと変える人工大理石浴槽。その魅力は、単に「高級感がある」だけでなく、五感で楽しむリラックスタイムを実現できます。ここでは、日々のバスタイムを特別な時間に変えるポイントをご紹介します。
2-1.天然石の美しさを再現した見た目となめらかな肌触り
人工大理石浴槽は、その美しい見た目が大きな魅力です。天然の大理石のような高級感のある仕上がりは、浴室にエレガントで洗練された印象を与えます。表面はなめらかで光沢があり、手触りも心地よいのが特徴です。人工素材ならではの均一な品質と色調により、天然石に見られるようなムラがなく、長期間にわたってその美しさを保ちやすい点も大きなメリットです。さらにしっとりとした、なめらかな質感でざらつきや冷たさが少なく、浴槽に触れた瞬間の心地よさは格別です。日々の疲れを癒すだけでなく、まるで高級スパにいるかのような、ワンランク上の入浴体験を楽しめます。
2-2.お手入れが簡単で清潔を保てる
人工大理石浴槽は、表面に継ぎ目がなく、水あかや汚れがしみ込みにくいのも特長です。軽く拭くだけで汚れが落ちやすく、いつまでも新品のような輝きを保てます。お手入れの手間が減り、清潔な状態を簡単に維持できるのは嬉しいポイントです。
2-3.傷や衝撃に強く、長持ちする
人工大理石浴槽は、耐久性に優れているため、ひび割れや傷がつきにくいのが魅力です。長く使い続けても、美しい状態を保ちやすいため、初期投資こそ必要ですが、長期的にはコストパフォーマンスにも優れています。
2-4.デザイン性が高く、おしゃれな空間に
色や形のバリエーションが豊富で、どんなバスルームの雰囲気にも合わせやすいのが特徴です。曲線が美しいデザインや、モダンでスタイリッシュなデザインなど、あなたの理想の空間を演出できます。
3.人工大理石浴槽のデメリット
人工大理石浴槽は、見た目の美しさ、なめらかな肌触り、そしてお手入れのしやすさといった多くのメリットを持っています。しかし、一般的なFRP(繊維強化プラスチック)製の浴槽と比較すると、設置やコストの面でいくつかのハードルがあります。これらのデメリットを理解した上で検討することで、後悔のない選択ができるでしょう。
3-1.重量がある
FRPなどの軽量な素材と比べて重いという特長があります。この「重量」は、設置工事の搬入や設置作業に、より多くの人手や時間がかかる場合があります。特に2階以上の浴室に設置する場合、建物の床や構造の補強が必要になります。事前に専門家による確認が不可欠です。
3-2.価格が高い
人工大理石浴槽はその高級感と質感ゆえに、一般的な浴槽に比べて価格が高く設定されることが多いです。これは素材のコストや製造工程の複雑さ、デザインの洗練さに起因します。高価な浴槽は、初期投資としての負担が大きく、購入を検討する際の重要な要素となります。特に、デザイン性やブランドの知名度が高い製品は、さらに高額になる傾向があります。しかし、価格が高い分、耐久性やデザインの美しさに優れているため、長期間にわたり満足のいく使用感を提供します。購入時には、価格と品質やデザインのバランスを考慮し、予算内で最適な選択をすることが重要です。
3-3.設置が難しい
人工大理石浴槽は、重量があるために設置が難しいという側面があります。特にマンションの高層階や狭いスペースに設置する場合には、搬入経路や設置場所の広さ、耐荷重などを事前に確認する必要があります。設置には専門的な知識と技術が求められるため、プロの施工業者に依頼することが一般的です。また、設置作業には時間とコストがかかることが多く、これらの要因も考慮した上での計画が重要です。設置後は、固定が不十分でないか、排水や配管に問題がないかを確認し、長期間安心して使用できる状態を確保することが求められます。
4.人工大理石浴槽の選び方
人工大理石浴槽は、理想の空間を叶えやすい浴槽として人気がありますが、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。長期間にわたって満足できるバスタイムを実現するために、以下の3つのポイントを確認しましょう。
4-1.サイズを確認
浴槽を選ぶ際、最初に考慮すべきはサイズです。浴室のスペースに対して適切なサイズの浴槽を選ばないと、設置後に動きづらくなることがあります。まず、浴室全体の寸法を正確に把握し、浴槽を設置できるスペースを確認しましょう。特に、フリースタンディングタイプやデッキタイプのバスタブは、周囲に十分なスペースを確保することが重要です。
4-2.デザインを選ぶ
次に重要なのは、浴槽のデザインです。浴室全体の雰囲気に調和するデザインを選ぶことで、空間全体の統一感を高めることができます。人工大理石浴槽は、スタイリッシュなデザインが特徴で、モダンからクラシカルなスタイルまで多様な選択肢があります。デザインは、機能性と同様に重要な要素であり、自分のライフスタイルに合った浴槽選びにおいて欠かせないポイントです。
4-3.価格を比較
最後に、価格の比較も忘れてはなりません。人工大理石浴槽は素材やデザインによって価格が大きく異なります。そのため予算に合わせた最適な製品を選ぶことが大切です。さまざまな価格帯の製品揃っているので、皆さんのライフスタイルや希望に合った浴槽を見つけやすくなっています。また、カタログやウェブサイトでの価格比較はもちろん、ショールームで実物を確認しながら選ぶことも重要です。さらに、購入後のアフターサービスやお手入れも考慮に入れることで、長く安心して使用できる製品を選ぶことができます。
5.人工大理石浴槽のメリットとデメリット、選び方のポイントまとめ
人工大理石浴槽は、高級感のある美しい見た目と高い耐久性、日々のお手入れのしやすさが大きな魅力です。しかし、天然石のような高級感がある分、一般的な浴槽と比較すると価格帯は高めになる傾向があります。また、重量があるため設置場所の床の強度確認が必須であり、強い衝撃には注意が必要です。
浴槽を選ぶ際には、ウェブサイトやカタログだけでなく、ショールームで実物を確認したり、オンラインコンサルティングを利用したりすることで、より希望に沿った浴槽に出会うことができます。
セラトレーディングで取り扱っている人工大理石浴槽は2商品。どちらも理想のバスルームを実現するためにデザインと品質にこだわった特別な逸品です。