ダブルコートハウス
敷地は海からほど近い、古くから住宅地とされていた場所で、旧家が多く立ち並ぶ。
建築主は古くからのコミニュィティが成立する住宅地でもプライバシーが確保されるフラットな空間(平屋)と、多く所有するミッドセンチュリーの家具が似合う空間を希望。
平屋で採光と通風、各空間の連続性を持たせるため、リビングの延長でオープンに使えるセンターコートと、プライバシーを保つセカンドコートの2つの庭(ダブルコート)を組込むことで、平屋でも明るく風通しの良い空間とプライバシーを確保する。
コストとデザイン上、内部壁をコンクリート打放し仕上とする為、外断熱で外部の温度をコンクリートが受けにくいよう設計。
意匠性を持たせつつ採光と通風に配慮し、コンクリートを蓄熱体とした、夏涼しく冬暖かい室内環境を考えた住宅として設計している。
バスルームや水まわりでは、ミニマムな住宅のデザインのなかでアクセントとなるようデザイン性と機能性を兼ね備えた製品を選定した。
センターコートから光が降り注ぎ、ダイニング、リビングへ向かうための楽しさを感じさせる通路。左壁面はオーナーのコレクションを配置する飾り棚。 ハイサイドからの自然光がダイニングに降り注ぐように設計。ダイニング上の天井を上げることにより、空間に変化と開放感を持たせる。
キッチンに立つとリビングやダイニングなど家全体のことが見渡せ、家事をしながらでも家族の気配をいつでも感じられる。 オーナーが籠りたいときに使用する書斎。書斎に居てもリビング続きで家族の雰囲気を感じることができる。