吹抜けを中心に広がる住まい
海沿いに建つ住宅は海風を受けるため、屋根・外壁は塩害を受けにくい板張りとした。 両側の壁を斜めにすることで建物形状にアクセントを加えつつ、庇としても機能している。 内部はできるだけ間仕切を少なくし、一体となるように空間を構成した。内部の7.5mの吹抜けは日中の採光を確保するだけでなく、シームレスに繋がっている斜め壁と天井に照らされる間接照明の光が空間を包み込む。軒の高さを抑えているため、2階の天井高が確保できない部分にトイレ・クローゼットなどを配置し、小屋裏空間を有効に利用することも心懸けている。一つの大きな空間を中心に違うレベルのフロアで視線を遮りながら、内外にも繋がりをもつ住まいとなっている。