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2022.02.01
  • ダイニングキッチン。キッチンと一体化させ、ダイニングテーブルも製作。オークの面材と、ステンレスバイブレーション仕上げのキッチンカウンター、スチールの脚で構成されたダイニングテーブルで、ナチュラルな印象の中にも、無駄のない軽やかなデザインとした。

時をつなぐ住まい

子供たちが独立後、お母様が一人で住んでいた住居に再び子世帯家族が一緒に暮らすことになり、ビルのワンフロアを二世帯住宅へリノベーションした計画。

既存の間取りはいわゆるnLDK型のプランで、個室ごとにRC造の躯体で覆われており、生活の変化に対応しにくい構造だった。これから再び共に暮らす家族がプライバシーを保つ場所を確保しつつ、お互いの気配を感じられるような住まいの在り方を考えた結果、刷新した空間にアップデートするのではなく、家族の成長に応じて思い出をつなぎながら、住み継がれていく住まいとなるよう痕跡を残してデザインを再構築した。

例えば、今は亡きお父様が新築当時に要望した広々としたホールや幅広の廊下は、各空間と家族をつなぐターミナルとして回遊させ、使い方や状況によって各部屋と一体になったり、個別にしたりと使い分けができるようにした。新築当時の思い出が残るステンドグラスの窓下には子供が遊べるベンチコーナー、そこに面して書斎スペース、その様子をリビングから望むなど各居場所が緩やかに連続し、共に暮らす家族の関係性や空間の多様性を包括するおおらかな空間となった。
親世代から子世代、また次の世代へ。今後も家族の成長に応じて住まいとしての環境の変化を期待している。

  • エントランスからホール。
    お施主様の要望はとにかく明るく光が回る空間にしたいとのことで、左手LDKにつながる開口はスチール製の引き戸を採用した。スチールにすることで枠をスリムにすることが可能となり、外部からの光を最大限に室内に導くことができる。
  • キッチンと一体化したダイニングテーブル。水栓はセラトレーディングのスパウト引出しタイプ(KW0151102)を採用。ステンレスのシンプルなデザインが空間を引き締めている。お施主様とショールームで実物を確認し即採用となった。
  • ベンチコーナー、その奥に書斎。既存のステンドグラスを活かし、部屋以外に自由にくつろげるコーナーを設けた。子供の遊び場になったり、大人の読書スペースになったり、昔の名残りを家族のコミュニケーションの場所へとつなげている。
  • ホール・ベンチコーナーに面した書斎。ステンドグラスからの光を取り込み、閉じながらも家族の気配を感じられる空間。
  • お母様の部屋。ドレッサーと一体となったオーク突板仕上げの造作家具。障子から柔らかな光が入り込む。
  • 廊下と一体感のある子供室は、ガラス間仕切りによって緩やかに仕切っている。限られた既存の窓から、最大限に室内に光を取り込んでいる。
  • 子世帯用のトイレの手洗いスペース。左手トイレにガラス間仕切を設置し、自然光が入り込むようにデザインした。水栓はセラトレーディングでカラーバリエーションの豊富なアルネ・ヤコブセンデザインのVOLAシリーズで、奥様の好きなグリーンを採用した。
  • 北側の暗くなりがちな洗面室は、白を基調とした明るくシンプルな空間。ホワイトとクロムの配色がとてもきれいな水栓(HG15070T-40)を採用。
  • 在来工法の浴室は、床壁面ともに大判タイルを採用し、タイルの割付など細部にこだわり高級感のあるバスルームに仕上げた。また浴室・洗面室ともに床暖房を設置している。

設計事務所

株式会社 ハクアーキテクツスタジオ

住所 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-1-3 千駄ヶ谷パークマンション501
TEL 03-5341-4817
FAX 03-5341-4827
代表者様 後藤 典子
ご担当者様 関 正信、後藤 典子
URL https://hakuarchi.jp/

建物概要

名称 KAI house
所在地 東京都八王子市
施主 個人
統括設計 株式会社 ハクアーキテクツスタジオ
施工 有限会社 伸栄
工事期間 2018年3月~2018年8月
建築用途 住宅