ブランドについて
イタリアで生まれたアガペ社。バスルーム空間の開発や探究に重きを置くなかで、新素材の採用や柔軟で新しいライフスタイルの提案を続け、時間を感じさせることのない快適さと美的価値をより一層高める空間づくりを心がけてきたメーカーです。
商品は全てイタリアメイド。LEED認証で認定されているように、高品質の原材料を使用し、細部にわたる職人技を施し、効率的で環境に優しい生産プロセスで製造しています。
そのなかで生み出されてきた、オリジナリティ溢れる魅力的なデザインの水まわり設備は、世界中の5つ星ホテル、ハイグレードのスパやプライベートハウスなど、ラグジュアリー空間に多数採用されています。

たとえば、イタリアのリゾート地、コモ湖の景色を望む5つ星ホテル「イ ル セレーノ ラーゴ ディ コモ」のために、パトリシア・ウルキオラがデザインしたシリーズ「LARIANA」。まさに贅を尽くしたホテルにふさわしい、見る人の目を奪うインパクトがありながらも、バスルームを上品で静謐な空間に演出するデザインです。
ライフスタイルに欠かせないバスルーム空間を介して、毎日の生活に深い感動を与えることを目的としているアガペ社。斬新で芸術的な商品を次々と発売し、業界でも一目置かれる存在です。

HISTORY
アガペ社の創業は1973年。建築家として名を馳せていたジャンパオロ・ベネディーニとエマヌエーレ・ベネディーニの兄弟によって設立されたことに始まります。
本社が置かれているマントヴァはミラノ・ヴェネツィア・フィレンツェの中間に位置しており、中心市街地は世界遺産にも登録されています。アガペ社は、3都市の文化の特徴が混ざり合い、数多くの芸術家を生み出したこの町で発展してきました。
兄のジャンパオロがデザインを担当し、弟のエマヌエーレが会社の経営を担うことで、お互いの得意分野を活かし、イタリアの高級バスルームメーカーとしての地位を高めていったアガペ社。1990年代以降は、コレクションの美しさを一定に保つことに更に注力し、国際的なシーンで活躍する多くのデザイナーとコラボレーションしています。


- 1973年
- ベネディーニ兄弟によってアガペ社創業
- 1988年
- 浴室用のアクセサリーを発表
- 1990年代
- 国際的なデザイナーと多数コラボレーション。エマヌエーレが会社の運営を担う
- 2015年
- LARIANAのバスタブを発売
- 2017年
- LARIANAの洗面器を発売

2025/09/01
山梨県 I様邸
「自然とともに暮らす」
お施主様がこの場所に別荘を建てた想いが込められている。
そして、3つのテーマ。四季の変化を感じる心地よい住まい、その土地の植生を活かした美しい庭、木や石、漆喰、鉄といった素材の質感、これらを大切にした家づくりを望まれ、私のもとを訪れられた。
敷地は鳴沢村の森にあり、2階レベルでは南側に富士山も見える場所。南側接道の南北に長い敷地形状で、道路から建物までの道程をどのように演出するか、また隣地にも家が建ち始めており、視線を気にせず、ゆったり過ごせる空間をつくることが私に求められていると感じた。
平屋の佇まいを持たせながら、2階レベルに書斎スペースをつくり、富士山への眺望も取り込みつつ、建物全体の高さを抑えた造形で、森に溶け込むようにデザインした。
コの字型の中庭をもつプランをご提案。LDKは中庭と南側の庭に囲まれ、緑に包まれる空間に仕立てている。また、浴室も中庭に面してレイアウト、引込戸による半露天風呂を実現し、開放的な気持ちよいバスタイムを過せるように計画した。
キッチンやパウダールームはお施主様のこだわりを実現するために、すべてオーダーメイド。
ゲストと楽しい時間を過ごせる別荘にしたいというご要望もあり、洗面だけでなく、トイレもゆったり計画し、洗面としても利用できる空間としている。
上質なものを提供したい、お施主様のそんな想いから、水まわり空間にはデザイン性にも優れたセラトレーディングの商品を採用した。
新築
戸建
洗面
浴室
キッチン
トイレ
ナチュラル

2025/08/01
東京都 A様邸
建物が肩を寄せ合って建つ仕事場併設の都市住宅。敷地は南北に細長く、前面道路と半層分ほどの高低差があったため、平面的、断面的にボリュームをずらすことで屋内への自然採光を確保している。北面のファサードには透かし積みで編み込むようにブロックを積み上げ、プライバシーを守りながら淡い光を取り込む。敷地の状況から半層ずつずれながら積層されるリビング、ダイニング、ルーフテラスを、全方向から使えるキッチンが要となってつなぎ、それぞれが個性を放つ。一方で、地階(前面道路階)のガレージから続く仕事場は、街と視覚的につながりつつ、上階の居住エリアに緩やかにつながる下層階の要となっている。
採光とプライバシーのためのファサードは、夜には暮らしのあかりが外に漏れ、街の安堵の灯りとなるだろう。
新築
戸建
トイレ
アーバン
ヴィンテージ

2025/07/01
東京都 境の家
緑豊かな玉川上水の堤に咲く2本のサクラが気に入った施主は、この敷地に住まうことを選んだ。元々の住まいから面積的に敷地、延床共に半分程度にはなるが、緑溢れ鳥の囀りが聴こえるこの場所での生活を望んだ。
前面道路を挟んだ北側には東西に玉川上水が流れ、西側隣家の先には緑豊かな遊歩道が南北に延びている。西方から北方へかけてぐるりと巡る周縁の緑を敷地内へと引き込むよう、敷地の東から南へかけて緑地帯を設けて円環する緑の景をつくることを考えた。
建物は外壁周長の長い多角形平面とすることで緑地帯を纏わりつかせるように計画した。2方向で構造耐力を計画する矩形平面とは違い、多方向に構造耐力を計画できることから隣り合う耐力壁と開口を鈍角で配置でき、内側に折れ曲がる壁の囲み感をなくし内外を曖昧に連続させる。緑地帯はパーゴラを巡らせ、周囲からの見上げ見下ろしの視線をコントロールする立体的な緑化を目指した。建物周囲は古い建物が多いことから建て替えが進んでおり、周辺の将来の変化に柔軟に対応できる下地となっている。
円環状に地下と地上2階の3層をスキップして上がっていく立体路地状の構成は、多方向の開口から時間とともに移ろう光、グラデーションの陰影、そして敷地内外の豊かな緑へと多様な景色を巡りながら展開していく。この場所を選んだきっかけである玉川上水の2本のサクラも、歩を進める中でさまざまな開口から多様な表情を見せる。立体路地状空間に取り付くよう内外に居場所を散りばめる事で、家族ひとりひとりが好きなところで思い思いに過ごせることを目指した。
この住宅は地域の自然環境を引き込むことと共に、周縁に豊かな緑を提供している。施主は散歩中の近隣の方から家や庭の植栽について話しかけられるという。周縁の緑をつなげるだけでなく地域の人達と家族を結び付けている。
新築
戸建
洗面
トイレ
ナチュラル

2025/06/02
北海道 N様邸
築40年に迫るマンションの一室を全面リノベーションして完成した、二人暮らしの夫婦の自宅兼オフィス。開放感のあるリビングダイニングを中心に、豊富な採光を活かしつつ家具などのインテリアアイテムと調和する空間を目指した。シンプルでありながら、フローリングやタイル、パーティションなどの素材感がアクセントを加えている。水まわりや空調設備など実用性を求められる箇所においては、日常での使い心地とデザイン性の両立を特に重視してレイアウトや器具を検討した。
VOLAの水栓は施主が以前の自宅でも使用しており、今回はキッチン、洗面所、トイレの全てで採用。フリッツ・ハンセン、特にアルネ・ヤコブセンの家具を中心に設えた空間の中で、彫刻性と機能性を極めたヤコブセンのデザインにおける集大成のひとつであるVOLAのアイテムはこのプロジェクトの重要なポイントとなっている。
リフォーム
マンション
洗面
キッチン
トイレ
ナチュラル

2025/05/07
兵庫県 T様邸
水平ラインを強調したシャープな外観デザイン。外壁には白いそとん壁と焼き板を使用し、コントラストが印象的。2mを超える深い軒を持つテラス屋根を建物と融合させることで、内と外がシームレスにつながり、開放感あふれる空間が生まれた。リゾートのような伸びやかな空気が漂う。
南面の大開口窓から景観を取り込み、採光性を高めた。4m以上の天井高、白を基調とした内装で、より豊かで開放的な空間が実現した。
キッチンは正面を隠す腰壁デザインにし、生活感を抑制。
家族や友人が集まるリビングダイニングを中心に家事動線を考え、効率的に家事を行えるストレスフリーのレイアウトとなった。
リビングの横にある洗面空間には、シンプルでありながらほどよい存在感の洗面ボウルを採用。
機能性とデザイン性を両立させ、快適で豊かな住まいを実現した。
新築
戸建
洗面
ナチュラル

2025/03/03
京都府 HOTEL VMG VILLA KYOTO
大正9年、当時大阪一と言われた料亭のご主人が茶会を催す私邸として建てられた数寄屋建築。祇園のお茶屋建築を多く手がけた数寄屋大工によって建てられ、随所に素晴らしい意匠が施されていた。建物は敷地形状に沿って南北に細長く、西寄りに配置されており、建物の東側には立派な庭が設けられていた。各部屋には庭が眺められる大きな窓があり、数寄屋建築ならではの雁行した平面配置により、建築全体として庭と一体の空間構成となっていた。
元々素晴らしい建物だったが、ホテルとして機能するために必要となるのが設備の設置。それに伴い必要となる天井の改装には技術的、デザイン的に検討を重ね、数寄屋建築の素晴らしい意匠をできるだけ残しながら設備の設置を実現した。天井以外についても終始既存建物へ敬意を払いながら設計し、細部の色合いや素材は現場でていねいに確認しながら決定していった。
水まわり設備はホテルとして最新設備の設置が求められるため、築100年の建物に新旧が心地よくなじむように、新しい仕上げ材や造作家具と共に設置した。
その結果、既存の状態を保ちつつ、あるいは寄り添いながら、100年前の数寄屋建築の空間構成、意匠性は変わらない快適なホテルとなった。
リフォーム
ホテル
洗面
浴室
和モダン

2025/02/03
群馬県 僕らの家
「僕らの家」は、群馬県に建つ延床面積19坪の小さな家である。
生活に必要なスペースと建築コストを「最小」に抑えながら、心と体が休まること、豊かに暮らせることを「最大」に引き出す空間を目指した。
南面にはリビング・ダイニング・バスルームを開口いっぱいに並べ、その先に施主にとって大きな癒しのひとつである緑庭を全面に配置した。
縦スリットの木製フェンスから建物内部を通り抜ける風や植物を介して差し込む柔らかな光が、豊かさを増幅させている。
基本的な構造を平屋の大きなワンルームとし、最大限にロフトを設け、趣味と収納のスペースとした。
フロアレベルが異なるキッチンとロフトはそれぞれ南側に開かれた配置とし、ワンルームとして天井を連続させることで、空間に広がりを与えている。
新築
戸建
浴室
ナチュラル

2025/01/06
東京都 House "H"
東京都心には、旗竿地が多く存在する。かつて道路基盤の整っていない地域で、街区の奥に住宅を建てる目的で自然発生したものだが、近年は接道基準を満たす目的や、地価の高い都心において、多くの宅地を獲得する手段として増加傾向にあり、異形状のものも多い。旗竿地での計画は、周囲に住宅が密集して建っているため、採光・通風・眺望・プライバシーと言った観点で環境的に不利とされる。
そのような東京都心の住宅街にある台形形状の旗竿地において、住宅の設計依頼を受けた。クライアントは小さなお子さんがいる子育て世代のご夫妻。「周囲の目を気にせずカーテンを開け放しにして、空や庭のグリーンを見ながら暮らしたい」とご要望をいただいたが、周囲は四方を隣家に囲まれ、眺望やプライバシーを確保することは困難に思われた。
まず敷地を読み込み、わずかでも開ける方向と閉じるべき方向を選択しながら、住棟の配置を検討した。幸い敷地面積が広かったため、要望の床面積の住棟を配置しても敷地内に余白ができ、余白を利用すればある程度の庭を確保できることがわかった。そこで我々は、台形の敷地形状に対して"H"型の住棟を配置し、敷地の外周にコンクリートの壁を立ててプライバシーを確保、台形と"H"型との間にできた隙間に複数の庭を配置する構成を考えた。敷地の中に「外」を作る考え方である。
1Fはそれぞれの室内空間が庭で緩やかにつながり、家族がフレキシブルに過ごせる共用のスペースとしている。南側のデッキテラスは、自由に開閉できるコの字の木製建具によって、ダイニング・キッチン、リビング、多目的に使えるライブラリースペースが自由に繋げられる。敷地北側の角には和室を配置し、泊まりに来る両親やゲストルームとしても使えるようにした。2Fには寝室を中心としたプライベートスペースを集約し、空とグリーンを感じられるようテラスを設けた。
庭は、外遊びを通して子どもたちが豊かに育っていくことと、大人がゆっくりとした時間を過ごせることの両側面に配慮し、異なった性質と意味合いを持たせた。玄関の通り庭は来客を迎え入れるための庭、北側のコートヤードはコンクリートに囲まれた非日常的で静的な庭、南側のデッキテラスは日当たりもよく走り回れるアクティブな庭、和室前は室内から眺めるための坪庭、そして2Fのテラスは1Fの賑やかさとは隔離され、渡り廊下とベンチに面し読書などをして静かに過ごせる庭となっている。
室内空間と各庭は緩やかに分かれながれも繋がり、家族が好きな場所を選択して過ごせる。玄関から入り、“H”型の空間を水平と上下に移動する中で、それぞれの窓から変化に富んだ各庭のグリーンと空が見え、家族の様子も互いに感じられる。
"H"型の住宅が、都心の旗竿地でも周囲を気にすることなく、のびのびと暮らせる家のひとつの形式となることを願っている。
新築
戸建
キッチン
ナチュラル

2024/12/02
東京都 House ZPK
自然が残され、ていねいに歴史が重ねられたコミュニティに築75年の家があった。都市にひっそりと佇む古民家の改修プロジェクトである。
当該建築を含む数軒から構成されるこの街区は、約100年前の宅地整理以降変わらぬ姿を残している。3世代にわたり住み継がれ、住民同士は、幼稚園から中学校まで同窓の間柄である。土地の魅力に惹かれ、ここでの生活を大切にしていることがうかがわれる。一方で、世代交代とともに都市中心部への移住が進み、当該街区が抱える法的制限による建築的循環の起こり難さから“都市部における過疎化”が進行している。
既存建築の歴史を塗り替える“住み替え”ではなく、未来の住人が見る先人の記憶としての改修計画を目指した。途切れることのないこの土地と建築の歴史の中で本計画がかかわる時間はほんの一瞬である。建築、周辺環境、コミュニティなど様々な“時の経過”が並存する未来への建築である。
当該建築がある小さなコミュニティにとって東に隣接する公園や、西側を通る小道は愛着を持った大切な存在である。一方で、既存建築は前庭にのみ開口部を持ち、公園や小道に対しては開口部のない壁や高い生垣により明確な境界が作られていた。本改修では東立面に新たに大開口とリビングから連続する土間テラスを設け、田の字の細かな間仕切壁をやめ一体空間としている。これにより、公園、内部空間、前庭、小道までが一体となり、周囲で起こる時間の経過を感じられる計画とした。
リフォーム
戸建
キッチン
洗面
浴室
トイレ
ヴィンテージ

2024/11/01
東京都 Y様邸
4人家族で住まうためのマンションリノベーション。
L字型の平面の中に個室を設けず、ワンルームとしてデザインされ、石、木、真鍮、コンクリートといった素材を各所にバランスよく配置した。
それらの素材のボリュームによって生み出される隙間やコーナーに、住空間に必要な機能を組み込んでいる。
明確に「〇〇の部屋」として区切るのではなく、空間を緩やかにつなげることで、家のどこにいても家族全体の気配を感じながら生活できる住まいとなっている。
リフォーム
マンション
キッチン
洗面
浴室
ヴィンテージ
REFERENCE 参考事例ー海外編ー
あの有名ホテルにも!「アガペ」の水まわり商品は
世界各国で採用されています。
ご旅行やご出張の際には、
水まわりにも注目してみませんか?

マンダリン オリエンタル ミラノ (ミラノ, イタリア)
Il sereno lago di comoイル セレーノ ラーゴ ディ コモ(ミラノ, イタリア)
Hotel B2 Boutique hotel+spaホテル B2 ブティック ホテル+スパ(チューリッヒ ,スイス)
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デザイナー
Patricia Urquiola(パトリシア・ウルキオラ)
スペイン生まれ。マドリッド工科大学で建築を学んだ後イタリア に渡り、ミラノ工科大学にてアッキーレ・カスティリオーニに師事、卒業後はアシスタントを務めた。家具ブランドのデ・パドヴァ社での商品開発、建築家ピエロ・リッソーニが主宰するリッソーニ・アソシアティのマネージャーとして、多くのプロジェクトに携わる。2001年、ミラノに自身のスタジオを開設。女性らしさを備えた手法やデザインは、様々な分野で高く評価されている。
