House with 5 exterior spaces
敷地は商店街に面する角地。周辺には3階建てが建ち並ぶ環境の中、どのように外部からの視線を遮断し、内部からの景色を獲得するか・・・そのことを常に考えながら、何度もプランを練り直した。
限られた敷地を最大限に活かした広がりの感じられる家、エレベーターや全館空調システムを導入したいというお施主様のご要望もあり、断面設計は緻密に計画した。外部空間を縦横に取り入れ、天井高と窓の関係性を工夫したことで、体感として広がりのある空間を創ることができた。
外部空間は浴室の前、キッチンの横、くつろぎの間の横、ペントハウスから出られる大小2つの屋上空間が5つあり、この外部空間がこの家に豊かさをもたらし、また、この家を形作るコンセプトになっている。
お施主様との対話を重ねる中で、この家にはセラトレーディングの商品が一番良いと思い、ショールームにお連れしたところ、質感もデザインも気に入り、採用となった。
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開口部だけが配置され、整然とした外観。配管や換気扇などが道路面に現れないよう、内部間取りの構成と併せて計画した。 -
玄関ホールや階段まわりも、本を読むなどくつろげる場所とし、自然の光が入り心地よく過ごせる空間に設計。 -
玄関土間に設けた手洗コーナー。コロナ禍の今、必須の機能。常に清潔に保つため、自動水栓を導入。
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エレベーターを取り囲むようにL字に配置した階段。階段幅を少し広めに設計したことにより、ゆったりと上がることができる。正面の壁と一体化した扉の奥には全館空調の機械室を納めた。 -
階段を上がり振り返ると印象的な壁で視線を留め、あえて少し低く設計した天井があいまって、広がりのある空間への期待感を高める。 -
奥様こだわりのドレッシングルーム。シンプルだが印象的な手洗ボウルと自動単水栓の組み合わせ。重厚感のあるモザイクタイルと相性の良いゴールド色を選定。