海外展示会

ISH2025 視察レポート VOL.1

2025/05/09

今回から2回にわたり、3月に開催された展示会、ISHの様子についてレポートいたします。
ISHは2年に1度、ドイツのフランクフルトで開催される「Water」と「Energy」がテーマの衛生設備・厨房・空調の専門見本市です。
水まわりの見本市では世界最大となり、本年は出展社数2,183社、世界中から16万3,000人が訪れました。

今年のテーマは2023年に引き続き「持続可能な未来へのソリューション」。
現在世界が抱える環境問題に配慮した最先端の設備機器が展示されていました。

前編となる今回は、衛生陶器のメーカーで興味深かった商品をご紹介します。

まずはVILLEROY & BOCH社(ドイツ)。
IDEAL STANDARD社(ベルギー)をグループ化して初めて同じブースで出展。
ひときわ目立つドーム状の空間の中央に通路、その左右に、VILLEROY & BOCHとIDEAL STANDARDが分けて展示されていました。

シリーズ毎に壁で仕切られ、空間展示されていたので、商品のコンセプトが伝わりやすく感じました。

各社のブースでは、近年トレンドのグリーンやテラコッタなどのカラーが引き続き多く見られました。
またこのように長方形のタイルも至る所に使われていました。

続いてDURAVIT社(ドイツ)をご紹介。
注目はDURAVIT社のスターデザイナーのパトリシア・ウルキオラによる「Balcoon(バルクーン)」シリーズ。

ウルキオラらしい遊び心とエレガントさを兼ね備え、温かみと親しみやすさを感じさせるデザインです。
四角い台座の上に配置されたオーバル型の洗面ボウル。存在感が際立っています。
カラーもマットな質感のアースカラーが中心となっていました。

個人的に特に興味深かったのが、この凹凸のある表面仕上げ。
陶器は工場生産時に釉薬を塗り、焼成する前はこのような見た目だそうですが、それをウルキオラが面白いと感じ、仕上げのラインアップに加えたそうです。
※この仕上げは現時点では、発売未定とのこと。

最後はLAUFEN社(スイス)をご紹介。
今回のISHではROCAグループとしてブースも広く、かなりの存在感を放っていました。
ブースデザインは、渋谷・東急百貨店本店の跡地に建設される高層複合施設のデザインアーキテクトを担当していて話題のノルウェーのSnøhetta(スノヘッタ)。
受付付近にランダムに置かれたKartellの椅子も含め、印象に残りました。

LAUFEN社はアメリカ人デザイナー・イヴ・ベアールによる「VOLTA(ヴォルタ)」シリーズが特に印象に残りました。
中心のフチに沿って水が流れていく姿は美しく、まさに水の流れまで計算されていると感じました。
しっかりオーバーフローもついており、デザインだけでなく、機能性も兼ね備えた洗面ボウルでした。

このように各メーカーは軒並みカラーバリエーションを重視している傾向にありました。

さて、ざっくりとまとめましたが、いかがでしょうか。
次回は水栓金具のメーカーをご紹介します。

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